育児しながら、働きながらでも「大成功できた」もう一つの人生の作り方

2021.12.03 WORK

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書籍「いちばんわかりやすいネットショップの作り方」より、子育てをしながら30代でショップを始めた女性のお話をお送りします。

SHOP DATA◆イロドリ
オーナー:40代女性
発信地:鹿児島県
商材:作家物の器、生活雑貨
ショップ開店:2011年
https://irodori-store.com/
作家物の器を中心に生活雑貨を多数とり扱う人気ショップ。ネットショップ自体は2011年開店、2018年に「イロドリ」としてショップをリニューアルした。

SNSを使い分けて、商品とショップの魅力を伝える

ネットショップは直接お客さまとお会いできないので、特に個人で始めるならSNSは必須だと思います。

Instagramは商品紹介やお知らせ、Twitterはコミュニケーション、ブログやYouTubeは日常を紹介というように、使い分けています。オーナーがどんな人たちなのかわかったほうが安心していただけるようです。

 

大手サイトでネット広告をしたこともありますが、SNSのほうがはるかに告知効果が高いと感じています。

 

ネットショップは集客がカギです。始めたばかりならInstagramのハッシュタグを使うなどして、地道にファンやリピーターを増やしていくことをおすすめします。

 

イロドリでは、ネットショップ上で陶器市をするなど、定期的なイベントも行っています。そういった告知も、InstagramなどのSNSが役立ちます。

 

また、ショップの見た目はお客さまの安心感にもつながるので、大切にしています。ショップデザインは、自分の力でもさまざまな工夫ができるのですが、イロドリを始めたときに京都のデザイナーさんにロゴやイラストをお願いしました。デザイナーさんはもともと知り合いではありませんでしたが、ブログを購読していて素敵なデザインをしているかたにお声がけしました。

 

地方発信こそネットショップは有効

陶器というデリケートな商材がメインですから、梱包には気を遣います。当初はリサイクル段ボール箱と新聞紙を使っていましたが、今はロゴ入りの梱包材を使っています。私もネットショップで買い物をしますが、梱包が丁寧でおしゃれだと気分が上がります。コロナ禍では少しでも元気になってもらえたらと、地元の銘菓であるボンタンアメをおまけにつけたら、お客さまにとても喜んでもらえました。

 

ネットショップは、小さく始められるのが最大の魅力です。ネット環境さえあれば、全国どこでも仕事ができます。うちは鹿児島ですが、全国の作家さんと取引をしていても、不便は感じません。地方だからこそ発信できることもたくさんあります。地方の人こそ、ネットショップをやらないと損!です(笑)

 

私たち夫婦の実家は鹿児島のみかん農家です。生産者しか食べられない、おいしいみかんを紹介したくて、実家で作ったデコポンや甘夏を販売してみたら、とても喜んでいただけました。そこから「地元のおいしいものをもっと紹介したい」いう気持ちが強くなりました。今後、鹿児島の本当においしいものを全国にお届けしたいという新しい夢もあります。

 

いちばんの苦労は仕入れ先との信頼関係の築き方

いちばん苦労したのは、仕入れ先との交渉です。始めたばかりのころは、いきなり「商品を扱わせてください」とお願いしても、簡単に信用してもらえません。作家さんたちとは何度も交渉して、時間をかけて信頼を築いてきました。その苦労があったからこそ、お客さまにも作家さんにも、責任を持って誠実に取引することを心がけています。作家さんとの信頼関係があるので、勝手な値引きなどはしていません。でもいいものは売れてほしいので、見せ方の工夫は欠かせません。商品の魅力をお客さまに伝えることがショップの使命だと考えています。

 

>>次の話(12月4日夜配信)人生の転機は初孫!「普通のおばあちゃん」がネットオーナーに

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いちばんわかりやすいネットショップの作り方

カラーミーショップ byGMOペパボ (監修) 1595円 主婦の友社・刊

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この記事は
山崎潤子

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