
まさかの盲点…?60代の小さなショップに吹いた「想定外の逆風」
ネットで開店し、スタイショップを経営する60代女性。彼女がしくじりから学んだこととは…?
SHOP DATA◆bib-bab(ビブバブ)
オーナー:70代女性
発信地:兵庫県(デザイン・縫製)
商材:赤ちゃん用のスタイ
ショップ開店:2009年 https://bib-bab.com/
おしゃれなお出かけ用スタイの専門ショップ。商品の品質の高さから、開店以来、多くの人の信頼を得て愛され続けている。
口コミや紹介記事で、売り上げがだんだん伸びていった
生活感が出てしまいがちな赤ちゃんのスタイ。ネクタイとポケットチーフのついたシャツ形の「おしゃれなお出かけ用のスタイ」は画期的だったようです。お客さまからはお宮参りやお誕生日、結婚式や外食などのフォーマルなお出かけに使えると、喜びの声をいただけました。
開店翌年の2010年、 神戸市の産業振興財団が主催する「第12回KOBEドリームキャッチプロジェクト」という起業家向けのコンテストに応募したところ、最優秀賞をいただくこともできました。
当初は口コミの力で細々と販売していたのですが、2011年ごろから少しずつ、フリーペーパーやベビー雑誌などで紹介していただけるようになりました。
雑誌『家庭画報』にとり上げられたときは一気に売り上げが伸び、テレビなどでも紹介されたことで、販路も広がっていきました。
離れていても家族がサポートできる
ネクタイやリボンは付け替えも楽しめる。これも家族の雑談から生まれたアイデア。
私がこれまでショップの運営を続けられたのは、4人の子どもとその配偶者たちのおかげです。スタイのデザインや製作は私ですが、パソコンに強い長男、事務作業に長けた長女、顔が広くお客さまを増やしてくれた次男、三男とそのお嫁さんたち、印刷やデザインを担当する長男のお嫁さんなど、家族それぞれが強みを生かして、本業の合間に私をサポートしてくれました。一緒に住んでいるわけではありませんが、離れていてもネットがあれば、一緒に仕事ができます。
実際に商品を手にとってみたいというお客さまの声から、神戸に小さな店舗を出して、7年ほど実店舗での販売もしました。残念ながらコロナ禍の影響もあり、2020年に閉店しましたが。
専業主婦としてずっと家族の世話をしてきた私が、60歳を過ぎてから生きがいともいえる仕事に出会えるなんて、本当に思いがけないことでした。
生きる世界がガラリと変わり、毎日楽しくてしかたありません。子どもたちも「お母さんの生きがいになるならそれがうれしい」と言ってくれます。現在縫製は人に手伝っていただいていますが、私はものづくりが大好き。デザインや作業工程を考えたりするのがとても楽しく、生きる喜びを感じています。これからも、のんびりゆっくり、楽しく続けていきたいです。
しくじりからの学び。テレビに出たら注文殺到で大混乱!
ビブバブのスタイが関西の人気テレビ番組で紹介されたことがありました。テレビの影響は思った以上で、放送直後に驚くほど注文が殺到。通常業務ではとてもさばききれず、家族総出で1カ月ほど休みなく働いて商品を仕上げ、お客さまのもとに発送できました。
赤ちゃんは日々成長するため、ほかの商品のように半年待ち、1年待ちというわけにはいきません。そのアクシデント以降、予約システムを確立したり、在庫数の見直しをはかったりしました。
>>次の話:最初は大赤字だった。40代男性が開いた「夢のセレクトショップ」
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