「きうり」ではありません。「木瓜」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「木瓜」です。
「木瓜」の読み方は?
「木」と「瓜」とあると、思わず「きうり」と読みたくなるところですが、残念ながらそれは間違い。「木瓜」にはいくつか読み方がありますが、“バラ科の落葉低木”を表す読みは、「木」と「瓜」の漢字からは意外に感じられます。植物に詳しい人でないと、検討がつかないかもしれません。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「ぼけ」です。
「木瓜(ぼけ)」を辞書で調べてみると、
バラ科の落葉低木。高さ約2メートル。枝にとげがあり、葉は楕円形で縁にぎざぎざがある。春、葉に先だって、紅・淡紅・白色や絞りの5弁の花が咲く。実は球状で夏に黄色に熟し、香りがある。中国の原産で、庭木にされる。ぼっか。もけ。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
と表されます。「ぼっか」は「ぼけ」と同じ意味で、「もけ」は「ぼけ」の古名です。
また「木瓜」は「もっこう(もこう)」とも読みます。「もっこう」と読むと「紋所」を意味します。「紋所」はその家の定まった紋章、言い換えると家紋を表します。「木瓜」と書きますが、表しているのは地上の鳥の巣で、豊富なバリエーションがあります。
それから「マルメロ」「もっか」の読みもあります。「マルメロ」は「ぼけ」と同じバラ科の植物ですが落葉「高」木で、より馴染み深い名称にはセイヨウカリンが挙げられます。カリンの砂糖漬けやのど飴が有名ですね。そして「もっか」と読むと、“ボケまたはカリンの成熟果実。(引用元:小学館 デジタル大辞泉)”を表します。
さらに!冒頭で「きうり」と読むのは間違い、と紹介しましたが、「きゅうり」と読むのは正解です。「きゅうり」は「胡瓜」と書きますが「木瓜」とも書きます。
一つの漢字で、ここまで異なる植物の名前が表されると、少し混乱してしまいますね……!
参考文献:木瓜|もっこう|日本の家紋
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