ビジネスシーンでも役立つ「お育ちバレしない」言葉選び5選

2022.02.12 WORK

今回は、つい口走ってしまいがちだけれど気を付けたい言葉遣いや、いつもの会話に品を添える言葉選びのポイントを(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田先生にお聞きしました。前編「とっさの言葉遣いでお育ちバレしたくない人に! 覚えておきたい言葉5選」の続きです。

 

【連載/気品を身につけるシンプルな教え#34前編/とっさの言葉遣い編】

実例3:「お待ちしています」をさらに適切に

「お待ちしています」はビジネスシーンでもよく使う言葉です。「お待ちください」や「お待ちくださいませ」のように言い換えることもできます。謙譲語と丁寧語で構成されているため、目上の方に使用しても問題ない表現です。
そして、さらに「心待ちにしております」にすれば、「待ち望んでいます」「期待して待っています」という意味の敬語表現が可能です。
たとえば、「○○様とお会いできる日を心待ちにしております」「サンプルの到着を心待ちにしております」「よいお返事を心待ちにしております」など。「心待ち」とは、心の底、つまり、深くそう思っているという意味になり、相手の心に響く言葉となるでしょう。

 

実例4:「ご協力お願いします」と目上の方に言いたい場合は

敬語の「ご協力お願いします」はクライアント先、上司、同僚などへの依頼などの場面で使用する機会が多い言葉でしょう。目上の方には「お力添えをお願いいたします」を使用すると、相手からの支援を心情的に表せる敬語になり、「ご協力お願いします」より丁寧な印象になりますね。

 

実例5:「結構です」はYesなのかNoなのかを丁寧に明確に

「結構です」とお相手から言われたとき、それはYesなのか Noなのかと思った経験はありませんか? 「結構です」は、肯定と否定ふたつの側面をもつ言葉になり、前後の文脈に応じて解釈する必要があります。誰かから何か勧められた時に、断る意味として「結構です」を使うと、少し冷たい印象になります。相手の気遣いや心配りには感謝の気持ちを表し、「お気遣いありがとうございます」などを付け加えると印象もよくなります。

 

*「結構です」が肯定の場合は「差し支えございません」などを付け加える

肯定的な意味で使われる「結構です」を使用するときは、「(その内容で)問題ありません」という意志を相手に明確に伝えましょう。「結構です」のあとに、「差し支えございません」を付け加えることで、「(その内容で)問題ありません、都合が良い」が明確になります。

 

*「結構です」が否定の場合は「お気遣いなく」などを付け加える

たとえば、「すぐに帰りますのでお茶など結構です。どうぞお構いなく」は、否定でありお断りのフレーズです。たとえば、誰かの家にお邪魔した際に手厚くもてなされたなど、そこまでしてもらうのは恐れ多いと返す際に使用できます。目上の人に対しては、「どうかお気遣いなくお願いいたします」とより丁寧に表現するとよいでしょう。

 

とっさに聞かれたときの応対で、自信がないとモゴモゴとしかねません。意識せずとも、ごく自然に受け答えできるように普段から使っていくといいですね。
また、重要なことは会話をするときのアイコンタクト。アイコンタクトは、自分の心を相手にしっかりと向けていることを表す意思表示になります。気持ちのよいコミュニケーションをしていきましょう。

 

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