「拘る」の読み方、知っていますか?「拘る」で2つの読み方ができます!
パソコンやスマホが普及し、自動変換機能などの便利なツールのおかげで、漢字の書き間違いや読み間違いをする頻度は少なくなったのではないでしょうか。誰もが読みやすいように、元々は漢字で表記されていたものが「ひらがな」で表されることもしばしば。
だからこそ、突然読み慣れない漢字、言葉が表されると戸惑ってしまうもの!
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「拘る」の読み方、知っていますか?
その1:「拘る」の読み方は?
本記事でご紹介する「拘る」の読み方には2つ正解があります。とはいえ、両方ともパッと思い浮かばないかもしれません。「拘」という漢字、あまり日常的に見かけませんよね。
そこで2つの正解の意味を先にご紹介します。
1つ目の読み方の意味は
1 関係をもつ。関係する。
2 重大なつながりをもつ。影響が及ぶ。
3 (拘る)〇〇わる。出典元:小学館 デジタル大辞泉
2つ目は
1 ちょっとしたことを必要以上に気にする。気持ちがとらわれる。拘泥(こうでい)する。
2 物事に妥協せず、とことん追求する。
3 つかえたりひっかかったりする。
4 難癖をつける。けちをつける。出典元:小学館 デジタル大辞泉
です。
さて、正解は…
正解は…
「かかわる」と「こだわる」です。
なお「かかわる」は「関わる」と表すことのほうが多いのですが、辞書を見てみると
1 関係をもつ。関係する。
2 重大なつながりをもつ。影響が及ぶ。
3 (拘る)こだわる。出典元:小学館 デジタル大辞泉
“(拘る)こだわる。”とあります。
「拘る」と書くときは、「かかわる」と読めても意味は「拘る(こだわる)」なのです。「拘る(かかわる)」の例文には「つまらぬことに拘っている場合ではない」とあります。「かかわっている」と読めますが、「こだわっている」と置き換えることもできます。
また「拘」は「手をかぎ(鉤)のように使い、物をひっかけてとどめる」を意味し、かつては「拘る」の例文が表すように「物事が滞る」ことを指す、あまり好ましくない意味だったのだとか。
今では「こだわり」と聞くと“物事に妥協せず、とことん追求する。”の意で捉える人が多いと思いますが、「拘る(こだわる)」のほとんどの意味がややネガティブなのが面白いですね。
参考文献
- 拘|漢字一字|漢字ペディア
- こだわり(笑える日本語辞典)
その2:「拘泥」の読み方は?
「泥」は「どろ」と読めますが、「拘泥」の読みは「こうどろ」ではありません。また「拘泥」は「どろ」や「ぬかるみ」を表す言葉ではありません。
「拘泥」は
あることを必要以上に気にしてそれにとらわれること。こだわること。
出典元:精選版 日本国語大辞典
を意味します。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「こうでい」です。
「拘泥」の「拘」は「拘束(こうそく)」や「拘る(こだわる)」の意味からも伝わるように、
①とらえる。つかまえる。とどめておく。
②かかわる。こだわる。ひっかかる。出典元:拘|漢字一字|漢字ペディア
を意味する漢字です。
一方「泥」といえば、やはり「どろ」や「どろ状のもの」が思い浮かぶかと思いますが、実は“なずむ。こだわる。”も意味します。
「拘泥」は、似た意味をもつ「拘」と「泥」が組み合わさることで「こだわる」の意味が強調されているんですね!
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