「私スキルが何もなくて」と言いがちな人が知らない「知られざるあなたの価値の話」

2022.03.01 WORK

「業務委託のマッチングサービス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。社員やパートとして会社で働く方法ではなく、個人事業主として企業から依頼を受けて仕事をする働き方を指し、昨今では、様々なタイプのマッチングサービスが国内でも急増しています。

 

須澤美佳さんは、関西圏を中心に、ママのスキルを企業の戦力にする業務委託マッチングサービス「エリアマイスター」を運営する会社の代表を務めています。

 

須澤さんの暮らす芦屋は、夫の転勤への帯同で仕事をやめて引っ越してくるなど、キャリアを中断した経験を持つ女性が多い地域だそうです。

 

創業のきっかけも、自身もママとして交流をするなかで、スキルがあるのにも関わらずそれを活かす仕事につけない女性がたくさんいることに強い違和感を覚えたことだったとのこと。多くの女性のキャリアを支援し、仕事を創出する須澤さんに、30〜40代女性が知っておくべきことを伺いました。

 

「私、何もできることがなくて」から脱出する!キャリアの棚卸方法とは

――まず、エリアマイスターでは、就業希望者の方とは最初にどのようなことをお話しされるのでしょうか?

 

キャリアの棚卸しです。私自身、出産前はシステムエンジニアだったのですが、会社で当たり前に行っていた資料作成をフリーランスになってから褒められる機会がものすごく増えて。言われるまでその価値に気づいていませんでした。

 

エリアマイスター に登録してくれている方は40歳前後が多いのですが、「就職活動→就職」という画一的なキャリアパスを歩み、そもそもキャリアの相談すらしたことがなかった、という方が多いんです。昔勤めていた会社の慣習だけで視野が形成されている、というか。

 

なので、最初はこれまでやってきたことを外に出して、どこに価値が眠っているかを一緒に考えるところからですね。あとは、皆様謙虚すぎるというか、とにかく控えめで自信がないので、最初は「できること、たくさんあるよ!」って相手を肯定するところからはじめます。

 

できることはたくさんある!まずは周囲に相談してみて

 

ママの世界って特殊で、育児がすごく大変でも、「母親なんだし、みんなやってること」と思われてしまったりするんです。家事も育児も頑張っても褒められることはない仕事なので、そんな時に完璧に家を保っている別のママを見たりして、落ち込んだり(笑)。

 

人って、誰にも褒められないと、能力があっても、そのことを忘れてしまうんですよね。でも、限定的な視野で自分を見て、「私はなにもできない」って思ってしまうのはすごくもったいないと思っています。

 

エリアマイスターが扱っている仕事は、「名刺が溜まっちゃったから、300枚整理してほしい」というような簡単な事務の仕事から、経理代行や企業がSNSの投稿代行、Webページの作成などオフィスワーク系を中心に多岐にわたります。

 

エリアマイスターでは、毎月無料のキャリア相談会や、肩肘を張らないような交流会などを定期的に開いていますが、「自分に何ができるのか、周囲に相談できる人がいない」と感じる場合、まずはそういうところに参加するのがオススメです。

 

報酬が上がっていく人の共通点は、「頼まれやすい人である」こと

――エリアマイスターで活躍される人には、どんな特徴があるのでしょうか?

 

月並みに聞こえてしまうかもしれませんが、気持ちよく受けてくれる人、チャレンジ精神がある人です。気持ちよく受けてもらえて、前向きさが感じられると、企業も「また頼もう」って思いますし、「コミュニケーションがしやすい方」というのもポイントが高いです。それもまた、なかなか自分では感じられないものなのですが。

 

そうやって企業との接点のなかでチャンスを掴んでいく方は、依頼も増え、結果経験も積めるので、どんどん報酬の単価も上がっていく傾向にあります。

 

また、私は「ママだから安くてもいい」という考え方は間違っていると思っていて、きちんと対価として見合う報酬を設定することを心がけています。

 

エントリーレベルの方だと時給換算に引き直すと1000円台程度ですが、一番高い方だと、1万円を超えるような水準の方もいます。月間の報酬も、数万円から数十万の方まで、さまざまですね。

 

業務委託マッチングサービスのいいところは、キャリアにブランクがあっても、「働いてみる」という入り口への立ちやすさだと思っています。

 

子育てで一度職を辞する先にあるダウンスパイラルって本当にシビアで、転職市場だと、育児中だということがどうしても条件面でマイナスに見られてしまったり、人柄とか、そういうものを評価してもらえる地点にたどり着けないことが多いと思うんです。

 

でも、エリアマイスター 経由での業務委託の仕事を通して、働くことに自信がついて、別の企業に社員としての再就職を決める方もいらっしゃいますし、久しぶりに会ったら「なんだかすごい方になっていた」ということもあるんです。「自分が作っている思い込み」を壊せるって、すごい力を秘めているんだと思います。

 

編集後記

今、働き方が多様化するなかで、企業と個人の接点が、「正社員か、あるいはパートか」と限定的だった時代は終わろうとしています。一度会社を離れても、行動力があれば、自分らしいキャリアを開拓できるかも。そのために一番大切なのは、一歩踏み出してみる勇気といえそうです。

 

著者情報

株式会社シューマツワーカーの広報 上原里菜

副業マッチングサービスの広報・働き方分野のライターとして、パラレルキャリアを通した人生の可能性を啓蒙。月刊人事マネジメントやマイナビニュースなどの複数媒体で、働き方やプロ人材を活用した企業の課題解決法の連載を持つ。自身も複業家として活動中。

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