夏こそ冷えに注意!体温アップさせるおススメ香辛料3つ

ムシムシと暑い季節になってきました。今年の夏は、例年より暑さが早くやってくるといいます。お店やオフィスによってはちょっと冷房が効きすぎているかも?という場所も、もうあるのではないでしょうか。冬と違って夏の冷えは、冷房によってひきおこされていることもあり、そろそろ冷え対策も考えなくてはなりません。『全身の「血めぐり」改善100のコツ決定版』(主婦の友社)から、夏の冷えにピッタリなおいしい香辛料をご紹介します。

 

 

夏こそ冷えやすい?その根拠とは

アスカ鍼灸治療院院長の福辻鋭記先生によると、血流や自律神経の働きを悪くして低体温を招く原因は冷えにあり、夏場の冷え対策は特に重要であるといいます。

 

①運動をしなくなり、筋肉を使うことが少なくなっている

②冷たい飲み物などをとりすぎる

③夏であれば冷房に長時間さらされる

 

このような理由により、夏場でも冷えがおきると自律神経の働きが悪くなります。そして、自律神経のバランスの崩れは、低体温を招きます。血液の流れが悪くなると、疲労感や筋肉のこりを招く原因にもなります。

さらに、夏に気をつけたほうがいいこととして、睡眠不足があげられます。睡眠不足になると、自律神経の働きが悪くなって体温調節がうまくいかず、どんどん体が冷えていきます。昼寝をする、飲み会の二次会はほどほどにして早く帰って寝るなど、夏は工夫して睡眠を確保することも大切であるといいます。

 

たとえば、冷房対策として、オフィスではレッグウォーマーやサポーターを手首や足首につけたり、カイロなどで腰を温めたり、カーディガンを一枚羽織るといった工夫も効果的です。のどがかわいたら冷たい飲み物ではなく、常温の飲み物を飲むことを心がけるなど、ちょっとした工夫でずいぶんと違ってくるといいます。

 

そして、夏は辛味の効いた食べ物がおいしい季節です。日常の冷房対策の工夫とあわせて、身体がポカポカと温まって汗が出る、夏の冷えにピッタリなおいしい香辛料をご紹介します。

 

1 しょうが湯(しょうが)

天然資源開発機構理事長・シドニー大学名誉教授・医学博士の山原條二先生によると、しょうがの成分であるジンゲロールは、体内に入ると血管を拡張させて血のめぐりを良くする働きがあるといいます。また、ガラノラクトンという成分には、体温を上げる作用があるといいます。

エル鍼灸治療院院長の山口寛子先生によると、すりおろしたしょうがティースプーン1/2~1杯を湯100mℓに溶かし、好みによって砂糖やはちみつなどを加えて飲むことにより、冷え性対策になるといいます。寝る30分前から1時間前に飲むとよいでしょう。

 

2 キムチ(唐辛子)

大妻女子大学教授・農学博士の大森正司先生によると、キムチには大量の唐辛子が使われていて、カプサイシンと呼ばれる辛味成分が豊富に含まれているといいます。キムチ漬けを食べると体がポカポカするように感じますが、これはカプサイシンによって血管が広がり、全身の血液循環がよくなったためです。さらに、コレステロールをとり除く作用もあるので、サラサラとした血液が全身くまなく流れるといいます。

 

3 カレー(こしょう)

スパイスコーディネーター協会理事長の武政三男先生によると、こしょうには、血液循環を良くして冷えをとって体をあたためたり、血液をサラサラにする効果があるといいます。そして、カレーには、こしょうも含めた各種スパイスがミックスされていて、その効果が期待できます。

 

夏は、外と室内との気温差も体調不調の原因になりがちです。辛味のあるものをおいしく食べて汗をかいて、体の中から冷えを撃退させたいですね。

 

参考資料・『全身の「血めぐり」改善100のコツ決定版』(主婦の友社)

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