頼れる人がいないのに入院することになったら?おこなしさまの乗り切り術|おこなしさまという生き方(16)
いっぽう、老後の入院生活は有料サービスも検討
40代・50代では入院率はそれほど高くないですし、サポートをお願いできる相手も探せば見つかると思います。心配なのは、老後の入院生活です。親の老後は子どもである自分や家族でサポートできたとしても、自分自身は子どもがいない、パートナーもいない(もしくは先立たれた)、親族が近くにいない、他に頼れる相手もいない老後での入院生活は、どうすればよいのでしょうか…。
高齢になり頼める相手がいない際は、入退院時をサポートしてくれる民間の有料サービスがあります。ニチイの「入退院安心サービス」は、入院中の洗濯、買い物、入院中の見守りなど、入院中の身の回りのことを依頼できます。イオンライフがサービスを提供している「シニア総合サポートセンター」では、入院手続の代行、外出時の付き添い、手術の立ち会いなど、病院入院時のサポートに対応しています。
他にも探せば、入退院時のサポートを代行するサービスはいくつかあります。個々に対応エリアやサービス内容、利用料金などが異なるため、詳細は各ホームページにて確認してください。若いうちは利用する機会はあまりないかもしれませんが、何かあったときにサービスのことを知っていれば心配事を軽減できます。また、遠方にいる一人暮らしの親が入院する際に、こういったサービスを上手く活用することも可能です。
家族や親族以外の手も借りて乗り切る
厚生労働省の「国民生活基礎調査」(平成27年)によると、単身高齢者は約624万人と初めて600万人を突破。2035年には65歳以上の単独世帯数は、750万人以上になると推測されています。現在の少子化、晩婚化、核家族化によって、私たち“おこなしさま”が高齢者になる頃には、単身シニア向けのニーズが高まり、様々なサービスが増えてくるでしょう。
そういった意味では期待はもてますが、何でもサービスを利用するにはお金がかかります。その分貯金をしておかないと、利用したくても出来ない状況になってしまうかもしれません。病気をしたときほど、強く感じる家族の大切さ。そのとき頼れる親族がいないなら、知人や外部の手を借りて乗り切りましょう!
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『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』 著者:くどうみやこ
(主婦の友社 編/1,300円+税)
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