更年期のせい?「ひどいもの忘れ」に周囲も迷惑…記憶力を取り戻した方法とは

40〜50代になり、「名前や地名が思い出せず、急に記憶力が低下した気がする」

「最近、もの忘れがひどい」などの悩みがありませんか?

日本の女性は平均で50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。

この時期はホルモンバランスの影響で、さまざまなからだや心の不調に悩む女性が多いです。

更年期女性のお悩みのひとつに「もの忘れ」があります。

今回は、更年期のもの忘れの改善法について、「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。

 

45歳、最近忘れっぽい……これって注意不足?それとも何か原因がある?

真理さん(48歳)は、最近もの忘れがひどくなってきたと悩んでいました。

 

「頼まれた用事を忘れたり、スケジュールを忘れてすっぽかしてしまったり……さらに、人の名前や顔を思い出せず、記憶力の低下がひどくて日常生活にも支障が出ています」

 

もともと若干そそっかしい部分はあったものの、45歳を過ぎてから輪をかけて忘れっぽくなったという真理さん。

 

「最初は『ちょっと疲れているだけだろう』と思っていたのですが、あまりにも頻繁にもの忘れが起きるので、『忘れないように気をつけなきゃ!』と自分でも注意していたんです」

 

もの忘れのひどさでトラブル連発、周囲から責められて精神的にも落ち込み…

そんなある日、真理さんは中学2年生の息子さんに頼まれた、大事な買い物をすっかり忘れてしまったそうです。

 

「息子からは『母さん、また忘れて!』と大激怒されて……同じようなミスは今月に入ってもう3回目なんです」

 

さらに仕事でも、書類作成の期限を見落としたり、新しい仕事や作業手順を覚えられなかったりで、上司から何度も叱責を受ける毎日だという真理さん。

 

「あまりにもひどいもの忘れが続くせいで、責められたり、叱られたりすることが増えて、精神的にも追い詰められてつらいです」

 

真理さんは、自分の思考力そのものも低下しているように感じて、鬱々とした日々を過ごすようになりました。

 

度重なるもの忘れの原因、まさかの更年期!?


ふと「もの忘れ ひどい」とインターネットで検索してみると、「更年期症状の可能性がある」と書かれた記事を発見したそうです。

 

「そういえば、私が息子と同じくらいの年齢の頃、母親のもの忘れがひどくて話がかみ合わず、何度もけんかをしたことがありました。両親も『言った言わない』でよくけんかをしていましたね」

 

もしかしたら、自分のもの忘れも更年期が原因かもしれないと考えた真理さんは、早速、更年期外来を受診しました。

 

「更年期に入って女性ホルモンが減少すると、記憶力や思考力も急に落ちることがあります。バランスを整えるために漢方治療をしていきましょう」

 

という説明を医師から受け、八味地黄丸(はちみじおうがん)という漢方薬が処方されました。
八味地黄丸は、成長や発育、老化に関わる「腎」のはたらきを補い、更年期障害やもの忘れの改善にも応用される漢方薬です。

 

「漢方薬をのみ始めてから、だんだんともの忘れでのミスが減ってきました。取り返しのつかない状態になる前に対処できて本当によかったです」

 

もの忘れだけでなく、足腰の冷えや疲れやすさも改善して体調もよくなったと喜ぶ真理さんでした。

 

更年期のもの忘れには漢方を試してみて!


「まだ認知症になる歳じゃない」「気のせいだろう」

そう軽く思いがちですが、もの忘れが続く状態をそのままにしておくと、仕事や日常生活に大きな支障が出るかもしれません。

漢方医学で、もの忘れはストレス等により血管が収縮して血流が悪くなり、脳に栄養が十分に行き渡らないことなどが原因と考えられています。

さらに、更年期には加齢による記憶力の衰えに加えて、女性ホルモンの減少で、もの忘れなどの記憶障害が生じやすくなると考えられています。

漢方薬は、体質をストレスに耐えられるように変え、血の巡りをよくすることなどで脳に栄養を運んで改善を目指すのです。
もの忘れ以外にもいくつもの不調があらわれる更年期の不調の改善には、日本産婦人科学会も推奨している漢方薬がおすすめです。

自然成分がからだにやさしく働く漢方薬なら、毎日のむだけで症状の解決と根本的な体質改善を目指せるでしょう。

更年期のもの忘れの改善には、以下の漢方薬がおすすめです。

 

<更年期のもの忘れにおすすめの漢方薬>

  • 帰脾湯(きひとう):不眠や動悸も気になる方に。
  • 釣藤散(ちょうとうさん):高血圧や頭痛も気になる方に。
  • 人参養栄湯(にんじんようえいとう):食欲不振や疲れやすさも気になる方に。

ひとつ注意点として、漢方薬を選ぶ際は、ご自身の体質・状態に合っているかがとても大切です。

うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。

漢方薬局や病院へ足を運ぶのは敷居が高い、対面では相談しにくいという方は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

AI(人工知能)を活用したオンライン漢方サービスなら、気軽に漢方のプロに相談できます。

お手頃価格で個人に効く漢方を見極め、自宅に郵送してくれますよ。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

 

漢方で更年期のもの忘れの悩みから抜け出そう!


40〜50代のもの忘れは、更年期が原因かもしれません。

ひとりで悩まずに専門家に相談してみませんか?

漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、更年期も元気な笑顔で過ごしていきましょう。

 

<この記事を書いた人>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 清水みゆき

漢方薬・生薬認定薬剤師  JAMHA認定ハーバルセラピスト
製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中です。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

●漢方女子:https://www.facebook.com/kampojoshi/

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