「なるほどですね」は目上の方に失礼? 相づちの極意8選(前編)
相手の話を聞いている時に相づちをすることが多いと思います。「私はあなたの話を聞いています」ということを表しています。相づちの目的は、コミュニケーションを円滑にし、相手の話をよりスムーズに引き出すためにあります。どんな相づちは相手に不愉快になるか、逆に聞き上手になれる相づちは? 相づちのポイントを(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田先生にお聞きしました。
【 気品を身につけるシンプルな教え#41前編 相づち編 】
「うん、うん」という相づちを何回も打っていませんか?
無意識のうちに、相手を不愉快にさせるような相槌を打ってしまってはいないか心配ではないですか。中でも、「うん、うん」という相づちは要注意! そもそも「うん」は品のない返事の仕方です。話を聞きながら何度も「うん、うん」と相づちをしていると、相手には「ちゃんと話を聞いているのかしら」という印象を与えてしまいます。そのため、目上の方や取引先の方には、快く思わない方も多くいることも覚えておきましょう。
「うん、うん」を「はい」という言葉に変えるだけでお相手の方への印象は変わってきます。
「なるほどですね」は、目上や上司には失礼か? 失礼でないか?
「なるほど」を辞書で調べると、相手への了解・同意・感心を示す語、となっており、そのため「なるほど」は副詞や感嘆詞の働きがありますので、「ですね」を続けることはできなくなります。
よって、「なるほどですね」は誤用であり、目上の方に使うと失礼な言葉になり、ビジネスシーンでは「なるほど」という言葉は敬語ではなく、そもそも目上の人が目下の人に対して使用する言葉です。
「なるほど」を使ったり、「なるほどなるほど」とその言葉ばかりを繰り返すのではなく、「なるほど、おっしゃる通りかと存じます」のように、後ろに別の言葉を加えるだけでも丁寧度がアップします。
「確かに」がうるわしい言葉になる変身ワードがある
「たしかに」についても、「(たしかに)そうですね」「(たしかに)おっしゃる通りと存じます」など、「たしかに」で言い切らなければ、印象がぐっと良くなります。
「仰せの通りでございます」「(おっしゃる方法のほうが)確実ですね/間違いないですね」などの言葉を使用できればスマートな印象を与えるでしょう。
>>今日からすぐ取り入れられる!エレガントな相槌の特徴とは続きを読む
スポンサーリンク