お育ちのいい人は「すみません」をどう口にしてる?上品さが際立つ言い換え言葉8選

2022.04.25 WORK

相手になにかをお願いしたい、注意したい、断りたい、謝罪しなければならない。そんなとき、相手に負担がかかったり、相手が不愉快にならないように、言葉選びをすることであなたの印象はぐっと変わります。言い換えるだけで品格が上がる美しい言葉づかいと敬意表現について(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田先生にお聞きしました。

【 気品を身につけるシンプルな教え#42 言い換え言葉編】

 

1・「すみません」を「恐れ入りますが」に変えるだけで、品格アップ!

 

レストランなどで、サーブする方を呼ぶ際、「すみませーん」などと言う方がいますが、エレガンスとはいい難いですね。

ぜひ、「恐れ入ります」と声をかけてください。

「恐れ入る」とは恐縮するということです。少々控えめなお願いの言葉ですが、相手に敬意を払いたいときに便利な言い回しです。

 

 

2・「お願いできますか?」に変わるエレガントな2大言葉とは?

 

お願いする際に使うと素敵な2大言葉は、「お差し支えなければ」と「お手数ですが」です。「お差し支えなければ」ということは、差し支えがあれば断ることができるという余地を相手に与えられます。「お願いできますか?」という疑問形に近い言い回しであり、遠慮がちな奥ゆかしいイメージを与えます。

 

また、「お手数ですが」は、「お差し支えなければ」に比べると、はっきりした依頼になります。かしこまった言い方ではないので、ごく親しい間柄でも使いたい表現です。

 

 

3・お断りしたいとき添えると、断られた方も救われる言葉とは?

 

パーティやコンサートなどに誘っていただいたのに、どうしても行けないときなど、むげにお断りをするのはよくありません。

「せっかく素敵なお誘いをしてくださったのに、残念です」という言葉を添えましょう。「せっかく」というのは、相手の好意に寄り添う言葉ですから、断られた方も救われるのではないでしょうか。

 

4・「せっかくですが」よりもややクールに断れる言い換え言葉は?

 

「あいにくですが」を使ってみましょう。

「せっかくですが」が、努力や好意による効果を残念がるのとは違い、「あいにくですが」は都合の悪い状態だから断るニュアンスが出せます。

 

5・どうしてもお断りしなければならない意思を表したいときの言葉は?

 

あいまい言葉ではなく、はっきりとお断りしたいときは、「申し訳ございませんが」と言います。

「申し訳ない」と、明らかに謝罪の言葉を使うほど、相手に対してすまないと思っている気持ちを表します。それだけに釈然と断る、決意の固さをも表すことができる上に、敬意表現も備わっています。

 

 

6・いつも遅刻をする友人に上品に注意したい! そんなとき効く言葉は?

 

 

友人と今後も付き合いを続けたいと思ったときには、「あなたと会うのをいつも楽しみにしているの。でも、いつも遅刻するでしょう。少し悲しくなることがあるのよ」というように、初めにその方への愛情を伝えます。

 

次にやわらかく注意を促してみましょう。すると友人から「ごめんなさい」と素直な答えが出てくるかもしれません。悪気があって遅刻しているわけではない人もたくさんいます。「私も人のことは言えないけれど、ごめんなさい。遅くならなければもっと楽しくなるのかと思ったの」というように、最後に肯定的な言葉で締めくくるとよいでしょう。

 

 

7・お詫びをしなければならないとき、言い訳から入っていませんか?

 

相手に対して何か失礼なことをしてしまったとき、一番大切なことは「お詫び」の気持ちを真っ先にお伝えすることです。絶対にしてはいけないことは「言い訳」から始めることです。

 

「この度は本当に申し訳ありません」と、初めにお詫びをお伝えして、そのあとに、なぜこのようになったのかを正しく説明をします。ここで大事なことは、誤解を生まないように正しく伝えることです。

 

このように、事実を丁寧に説明するということは、お相手への敬意であると同時に、自分への敬意でもあります。

 

 

8・お詫びの代償については弁償すればいいではない。添える言葉は?

 

 

例えば、友人の大切にしている本を借りていて、電車に置き忘れたとします。

すぐに気づいて、友人に電話をして、本を紛失してしまったことのお詫びをお伝えします。

そして、忘れ物について問合せて探してもらったけれど、まだ見つかっていないこと、「どのようにしたらよいでしょうか」と、相談をさせていただきたいことをお伝えします。

 

このときに、「本を買って弁償します」という自分勝手な判断を伝えるのではなく、「この償いをどうしたらよろしいですか」ということをお相手に聞くことが、相手に対する敬意の現れとなるのです。

 

相手に対して敬意の無い方は、自分の狭い価値観で物事を判断し、自分が良かれと思うことを行い、そこにはお相手が不在になっています。これは、敬意でもなく、お詫びでもなく、新たな怒りを買う原因をつくっているだけになってしまいます。

 

心から謝るということは、二度と同じ過ちをしない為にはどうしたらよいかを、自分で真剣に考えることです。そして、ご迷惑をかけた方への敬意になることも是非覚えておくと良いでしょう。

 

 

言葉遣いひとつで、上品になるだけでなく、相手へのおもいやりや敬意表現にもなりますのでぜひ、こころがけてみてはいかがですか。

 

 

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