酵素をとって血液サラサラに 夏バテ対応レシピ3つ

2017.06.17 FOOD

梅雨だというのにまるで真夏のような日もある、今日この頃です。これから本格的に夏になっていくと、暑さに体がついていけなくて夏バテ現象がおきがちです。酵素は人間の生命活動に大きく関わっているといいます。『血圧がムリなく下がる100のコツ決定版』(主婦の友社)から、酵素が豊富で血液サラサラになるヘルシーレシピをご紹介します。

 

なんとなく良さそうな酵素の効果って?

京都大学名誉教授の左右田健次先生によると、酵素(エンザイム)は、人間の生命活動のすべてに関わっているタンパク質の一種だといいます。酵素によって、食べたものが消化・吸収され(消化酵素)、迅速に化学反応がおこり代謝が行われます(代謝酵素)。

消化酵素、代謝酵素は、消化・吸収を助けたり、吸収した栄養素をエネルギーに変えたり、全身の細胞組織を修復して新しく入れ替える時に働きます。また、免疫力を高め、病気を治すときにも作用します。

いろいろな原因で、人間の体内で作られる酵素の量や活性が大きく変化すると、病気をはじめとする体の不調をひきおこし、生命活動に重大な影響を与えることになってしまいます。

だからこそ、酵素の量と働きは、人間の生命活動の根源に関わっているといえるのです。

体内でつくられる酵素の量には限界があるといいますが、食品中に含まれている酵素を体内に取り込むことで、血流が改善し、健康を保つことができます。

次に、酵素をとることができる食品をご紹介します。

 

1 生野菜・すり野菜

鶴見クリニック院長の鶴見隆史先生によると、生野菜をサラダにして食べると、多種多様な酵素を補給することができるといいます。

最も酵素が豊富な野菜は、もやし、かいわれ大根、ソバの芽、ブロッコリーの芽などの「スプラウト」です。また大根はすりおろすことで、細胞が壊れて、消化酵素が細胞の外に出ることにより、活発になるといいます。

野菜をすりおろしたり、せん切りにして食べると、胃にやさしいうえに、食物酵素によって消化酵素の節約をすることができます。

 

2 チーズ・牛乳

鶴見先生によると、乳製品のチーズは、牛乳を乳酸菌で発酵・熟成させた製品で、肝臓の機能を強化し、コレステロール値を下げるといいます。また、乳製菌の強い殺菌力は、粘膜に働いて感染症を予防し、潰瘍を防ぎます。

ヨーグルトに豊富なビフィズス菌などは、腸内でさまざまな酵素を生み出し、善玉菌を増やして、悪玉菌を減らしてくれます。

 

3 大豆製品

鶴見先生によると、納豆は大豆を納豆菌で発酵させた日本の伝統食であり、ナットウキナーゼという酵素が血栓を溶かして、動脈硬化を防ぐといいます。また、血管を収縮させて血圧を上昇させる働きを防ぐので、高血圧を改善できます。

また、納豆には、脂肪、タンパク質、でんぷん、糖質を分解する酵素が豊富なので、余分な栄養素を分解し、ダイエット効果にも期待ができます。

大豆をこうじ菌で発酵させた味噌にも、酵素がたっぷりと含まれています。

 

寒い時期は生野菜をとるのに少し抵抗がありますが、暑くなってくると生野菜サラダや牛乳なども、おいしくいただけます。食べるものは体に直結しています。どんなに忙しい毎日でも、酵素がたっぷり含まれた食品をとって、血液サラサラに。真夏に向けて、いまのうちに体調を整えたいですね。

 

参考資料・『血圧がムリなく下がる100のコツ決定版』(主婦の友社)

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