大人の素直さは心のスキル。ラクに生きられる、魔法のフレーズ【有川真由美さんに聞く】
素直になるための「自分軸」は、自分との対話で見つける
素直でいて、よりよく成長するためには、まず「やりたいこと」「これからどうなっていきたいか」など、自分の軸となるものを持っておくことが重要です。
でも、日々目の前のことや誰かのサポートに一生懸命になって頑張っている人ほど「そういえば私って、本当は何がしたかったんだっけ?」と、自分を見失って、やりたいことがわからなくなってしまう…そんなこともあると思います。
もし、やりたいことが見えなくなってしまっていたら、すごく単純なことですが「ひとりの時間」を意識的に取り入れてください。「誰かといる時間」は、どうしても何かの役割を演じ、周囲によって自分を作っています。でも、いざ物理的にひとりの時間を持つと、無意識に「今日の私がとった行動は、これでよかったのかな」「明日はどうしようかな」と自分と対話をしているはずです。
「本当のところはどうしたいの?」と、自分に何度も問いを繰り返してみてください。私自身、寝る前に「本当はどうしたい?」という問いを続けています。
誰しも持っている「自分のことを、どこか客観的に見ている自分」との「ひとりミーティング」だと思うとやりやすいと思います。自分を応援してくれる、信頼できる親友のような存在の「自分」に聞かれているような立場で、自分との対話をすると、ふと本当の考えにたどり着くことがあります。
「ひとりミーティング」のススメ
私がまだ30代後半で、鹿児島の新聞社で働いていた頃。会社の都合で辞めざるを得なくなったとき、毎晩「本当はどうしたいの?」と問いかけていたところ、ある朝にふと「カメラを抱えて、世界を飛び回る自分」が思い浮かびました。突拍子もないことかもしれませんが、「本当はこうしたいんだ」と、自分の魂が本当に喜ぶ衝動にアクセスできると、不思議とあらゆるすべてが後押しをしてくれるように、流れに乗って行動に移せてしまうときが来ます。実際に、私は数か月後にその思い描いた自分になりました。
これは極端な話かもしれませんが、毎日のように自分と対話を繰り返していると、「本当にやりたいことに正直になる自分」が生活のあちこちに出てきて、毎日への向き合い方が変わってきます。もし1日でやりたいことができなくても、「やるべきことになんとなく振り回されて、いつのまにか時間が過ぎてしまう生活」から「自分がやりたいことを選び取る生活」になります。
そうやって自分に素直になって生きられる人は、なにをするにも最強です。自分の気持ちに正直で、周囲から多くのことを吸収して、好きなものを好きだと言える人は、幸せになれます。
この「素直になるコツ」は、まだまだごく一部。仕事で、恋で、そして人生で幸せになるためのコツが、書籍ではたくさん紹介されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
▶▶次回、 つい誰かと自分を比べて嫉妬してしまう…。比較癖をやめる方法【有川真由美さんに聞く②】
『私を苦しめてたのは、「素直じゃない私」だったかもしれない。』
有川真由美・著 1,485円(税込)主婦の友社
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