つい誰かと自分を比べて嫉妬してしまう…。比較癖をやめる方法【有川真由美さんに聞く】

2022.06.23 LIFE

誰かと自分を比べて「いいよね、あの人は」と羨み、嫉妬してしまう。そうやって誰かと比べてばかりいると、劣等感や優越感などの感情に振り回されて、自分は本当はどうしたいのかがわからなくなってしまう…。そんな「比較癖」に悩む方は多いのではないでしょうか。
大人の素直さに着目した書籍『私を苦しめてたのは、「素直じゃない私」だったかもしれない。』の著者・有川真由美さんは「日常で安易に勝ち負けを求めることは、手放したほうがいい」と語ります。

今回は、そんな「比較癖」をやめるコツを語っていただきました。

 

PROFILE
有川真由美(ありかわ・まゆみ)

鹿児島県姶良市出身、台湾国立高雄第一科技大学応用日本語学科修士課程修了。 化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行。韓国、中国、台湾でも翻訳される。旅をするように国内外で転々と住らし、旅エッセイも手掛ける。著書に『感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく』『一緒にいると楽しい人、疲れる人』『なぜか話しかけたくなる人、ならない人』(PHP研究所)、『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)、『「気にしない」女(ひと)はすべてうまくいく』(秀和システム)など多数。2014・2015年内閣官房 すべての女性が輝く社会づくり推進室「 暮しの質」 向上検討会委員。日本ペンクラブ会員。

 

自分は自分、人は人。「私はこれがいい」を明確にする

「素直になること」の邪魔をしてしまう大きな要素のひとつに「比較癖」があると思います。他の誰かが気になって、劣等感や嫉妬を抱いてしまう…。女性の場合は特に、子どもの頃からなにかと比較され、心の根っこで傷ついてしまった経験がある人が多いように思います。
どうして比較してしまうかというと、周囲の中に自分を入れようとするから。「自分は自分、人は人」。自分の物差しを持って「私はこれがいい」という基準が明確にあれば、人と比較することはなくなっていくはずです。大人になったら、自分を生きていくしかありません。

そのために重要なのは、「私はこう思う。これが好き、これが苦手」と、自分を表明していくこと。以前、日本とドイツのふたつのルーツを持つ友人が「日本人女性は何も言わないことが大人だと思っている。ドイツ人女性は自分の言いたいことを言うのが大人だと思っている」と言っていたのがすごく印象的でした。
「自分の意見を隠して、周囲に合わせるのが大人。自分の意見を言うのはわがまま」だと思っているような刷り込みがあるならば、「自分の意見を素直に伝え、同時に、相手の意見も受け入れること」が大人だということに更新していってほしい。そうすると「人は人、自分は自分」でいられて、比較癖が和らいでいくと思います。

 

嫉妬は、パワーや「すごい!」に切り替える

もうひとつ。誰かと比較することは「私はまだまだだ、あの人みたいになりたい」と、自分を成長させる材料になるので、そうやっていいエネルギーに変換できると、強いパワーになります。
そうやってうまく使いこなせればいいですが、劣等感などのネガティブな感情を抱え、つらくなってしまったときは、ある種の悟りの境地ではありますが、「自分は何者でもございません!」という感覚というか、あの人と比較するなんておこがましい。くらいの感じに思っておくといいかもしれませんね。
実は比較して落ち込んでいる相手は自分と大差ない、隣の人くらいのことが多いんです。たとえば、美しいモデルさんと自分を比較して悔しくなることは、あまりないはずです。

誰かと比較してネガティブな気持ちになってしまうとき、「自分の存在がおびやかされるのではないか」と、誰に言われたわけでもないのに、勝手に想像して怯えてしまっているのではないでしょうか? でも、実際におびやかされることは、そうありません。だから、もし自分よりもある部分で優れている人がどうしても気になるなら「羨ましくて嫉妬してしまう」ではなく「頑張っていてすごいな」に切り替えてみてください。誰かが素敵なものを買って喜んでいたり、仕事やダイエットを頑張って成功させていたりするのを見て「悔しい! それに比べて私なんて…」と思ってしまうのではなく「あの人は頑張ったんだな、良かったね」と言える心持ちでいると、あまり比較しなくて済むと思います。
比較しなくてもいいところで踊らされてしまうのは、とてももったいないことです。

 

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この記事を書いたのは
ライター・エディター 後藤香織

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