59歳、朝起きたら手指の関節がガチガチ!「還暦目前なのに今から更年期?」【100人の更年期#64】後編
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オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)
前編記事『更年期は人より軽いと思っていた40代…介護と引っ越しが終わり落ち着いたとたん手足に激痛が』に続く後編です。ミチコさん 59歳
ピアノ講師歴39年。夫と二人暮らし。子どもの独立と8年間の介護が終わったことを機に、二世帯住宅から二人暮らしサイズの家へ引っ越す
59歳。朝起きたら手指の関節がガチガチに固まって動かなくなっていた!
介護と引っ越しでバタバタした日々が終わり、ようやく穏やかな暮らしに戻ったと思ったある日の朝、人生で経験したことのない激痛が、手の指に走りました。
関節がガチガチに固まっていて、動かそうにもびくともしない。無理に力むと激痛が走る。それでも起きて仕事の準備はしなければいけないので、痛みを我慢して洗面台に行きました。顔を洗おうとお湯を手にあてると、不思議と痛みがやわらぎ、次第に指の曲げ伸ばしができるようになりました。
いったん曲げ伸ばしができれば、その後は動かせるようになりました。ただ、ピアノ講師の私にとって、指が動かないのは致命傷です。幸い、ピアノを弾いているときは動かせましたが、翌朝も同じように手指が動かなかったため、整骨院で診てもらいました。
なぜ婦人科でなく整骨院かというと、このときは、59歳の自分にまさか更年期が始まるとは想像もしなかったからです。リウマチだと思いレントゲン検査をしたものの、骨に異常はないとのこと。年齢的に、関節の動きを滑らかにする潤滑油が減ってしまい、骨がこすれて痛むことがあり、湯で痛みが減少するなら、気温が上がればラクになる可能性があると言われました。
でも、春になっても毎朝の手の痛みは相変わらずでした。不安になって、自分で色々調べ始めたところ、手指のこわばりは更年期の症状にもあると知り、「もしかすると更年期?」と疑うようになりました。
ホルモン補充療法をスタート。開始から二カ月、変化は…
そこで、病院を整骨院から婦人科へ変えて、ホルモン補充シールを体に貼る、ホルモン補充療法(HRT)を始めました。一カ月続けましたが、特に変化はなく、毎朝の手指の痛みも楽にはなりませんでした。それどころか、日を追うごとに、手首や足首、膝にも痛みを感じるようになり、フライパンなどの調理器具を持つのも辛くなりました。
「私にはホルモン補充療法は合わないのかも」と担当医に相談したところ、ジュリナとデュファストンという、ホルモン不足による症状を改善する飲み薬に変えてみることになりました。
飲み始めてすぐに、ホルモン治療でおきやすいとされる不正出血があったので、「これは効いているかも!」とうれしくなりました。
飲み薬に変えてまだ一カ月経っておらず、毎朝の手足の痛みは治まっていませんが、そういえば、気分が前向きになったように思います。
手足の痛みを感じ始めた頃は、気づかないうちにため息をついたりボーっとしたり、出かけるのがおっくうになったりしていましたが、いまは旅行へ出かけるくらい心の調子がよく、だからこうして皆さんに、私の更年期体験を話そうとも思えました。
いつまで続くか分からない更年期。自分に合う医師を探して付き合っていくしかないな、と思っています。
▶【この記事の前編を読む】更年期は人より軽いと思っていた40代…介護と引っ越しが終わり落ち着いたとたん手足に激痛が
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