つい誰かと自分を比べて嫉妬してしまう…。比較癖をやめる方法【有川真由美さんに聞く】
完ぺき主義から脱する2つの方法
比較癖にもつながる話ですが、つい、なんでも100点を目指してしまう完ぺき主義の人は、やりたいことがあってもなかなか着手できなかったり、誰かが適当にこなしていると許せずイライラしてしまったり、80点くらいまでできていても90点の人と比べて悲しくなってしまったり…と、心が折れてしまいがちです。完ぺき主義は心のクセですから、意識しないと変えられません。
もちろん、自分が本当にやりたい大事なことは100点をとるために全力投球してもいい。でも、すべてのことに100点を取ろうとすると、疲れてしまいます。自分が全力を賭けたいこと以外はすべて「60点でよしとする」と思うことで、メリハリがつき、やりたいことを素直に実行できるようになります。どんな小さなことでも「やろうとしただけでえらい!」「1時間よくがんばった!」ととにかく自分をほめて許すことで、ラクになれるはずです。
「でも、あの人は80点なのに、60点で満足するなんて…」と思ってしまいがちな方。まずは本当にその分野であなたは絶対に100点をとりたいのか、それともそこまでではないのかをハッキリさせてください。すべてで100点をとることは、そもそもとても難しいのです。
さらにそもそもの話ですが、生きているだけで100点です。もし仕事に行けたらさらにプラス80点! みなさん、おそらく自分の期待したところを100にして、そこからマイナスにしてしまっているのではないかと思います。
それもそれで、自分の期待に応えることはものすごくパワーになりますし、成長できるのでアリです。でも「これができなかったから減点」と同時に、「生きているだけで100点」という考えを、ぜひ心のどこかで持っていてほしいです。マイナスしかないと、自分を否定しかできなくて辛くなってしまいます。
「今、自分が持っているもの」に目を向けず、自分が持っていないものを見て、あれがないこれがないとばかり言っていると、心が貧しくなってしまうのではないでしょうか。「今、自分が持っているもので、なんなら完ぺき」。そのくらいの心持ちでいてほしいです。
私自身、拙いところがたくさんありますが、その拙さも良いなと思ってしまっているところがあります(笑)。なぜかというと、人はその拙さを補い合って生きていて、だからこそ人の優しさがわかるからです。
心がつらいとき、無意識のうちに十分減点してしまっている方もいらっしゃるはず。やる気が出なかったり、無気力なときは「今日は何があっても減点しない!」と決めて、ずっと加点だけする。「朝起きられた、よしよし」と。何かができても、できなくても、ひたすら自分に「よしよし」を言ってあげる日にする。「減点しない」と決めると、すごくいいですよ。
「なんなら完ぺき」!人生を面白がる魔法のフレーズ
先日、素敵な友達とやりとりをしていて「その言葉、いただいた!」と思うくらい、すごく刺さった言葉がありました。なんてことのない「明日の待ち合わせ、遅れるかもしれない、ごめんね」という私の発言に対して、友達は「大丈夫。全部完ぺきだってわかってるから」と言ってくれたんです。
そう、「完ぺき主義」はつらくなってしまうけれど、起こることがすべて完ぺきだと思うと、すごくいいんです。とんでもなく悪く思えるような状況だったとしても、それが起きたことさえも完璧だと思っていれば「なるほど、そう来ましたか」と面白がれるようになります。この「面白がる」という視点が大事で、「面白がる」って客観的なんですよね。そうやって自分に起きたことを面白がれる自分がいると、いろいろなことを怖がらなくなって、ぐっと素直に行動できるようになります。
…とはいえ、その境地は私自身も毎日そこにいられるわけではありません(笑)。悩みが尽きないからこそ、人の気持ちがわかるし、本も書ける。「あぁ、これがイヤだなぁ!」と思うことはあっていいけれど、その気持ちに溺れると苦しくなる。苦しくなりそうなとき「起こることはすべて完ぺきだから大丈夫」と、面白がってあげてみてください。
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