
「お待たせしました」は実はNG?気をつかったつもりで失礼な日本語(前編)
「お待たせしました。レポートを提出します」
調査や研究を始め、リサーチでもアンケートでも、イベントでも、確かにレポートは早くほしいもの。その提出が遅くなってしまった場合、「お待たせしました」と言われると少し違和感を覚える人がいることを想像できますか?
また、文法的にもおかしくないのに、この「お待たせしました」がどうしてそんなに微妙な雰囲気になってしまうのでしょうか。
「遅くなりました。ハンバーグ定食です」とは言わない
「お待たせしました。ハンバーグ定食です。」
これはOK。待っていたのですから。ではハンバーグ定食はOKでレポートはなぜNGなのでしょう。
ハンバーグ定食の場合は、こちらが注文し、言うならば、それ相応の代金を支払い「作ってください」とお願いした状態です。あまり待たせすぎるのは別ですが、少々の時間は対価として我慢するわけです。その時に例えば多少テーブルに届くのが遅くても、「お待たせしました」となります。逆に「遅くなりました」とは言えません。程度が酷い場合は「遅くなりました」ではなく、むしろ「大変お待たせしてしまい……」などとなるわけです。
一方、レポートの場合は、こちらが「書いてください。お願いします」と注文したわけではありません。レポートがあった方が良いことは、最初から決まっていたことで、期限通り、理想のタイミングで出ることに対し、当然の期待がかけられています。それがこちらの都合で遅れた場合に「遅くなりまして」は使えても「お待たせしました」が失礼にあたる由来です。
つまり「お待たせ」と言われた相手は、期待通り、理想のタイミングで出ることが当たり前と思っている状態、そう実は「待っていない」状態の場合なのです。
次ページ▶▶立場が上の人ほど気にするというデータも…。どうして「お待たせしました」はダメなのか
続きを読む
スポンサーリンク
【注目の記事】
- 「髪が傷む」「すぐ色落ちする」「染まりムラがある」セルフの白髪染め悩みを解消する次世代のカラー剤。「美容パック」でおなじみのクレイを使った白髪染めとは!?【白髪ケアのプロ×研究員対談】
- 「お値段にも納得いく手応えです」あのシーズ・ラボのサロンケアが「本当に自宅でできてしまう」1台13役の最新鋭※マルチ美顔器の「ほんとにすごいところ」とは
- 美味しさの決め手は植物油!~油の達人に聞く植物油の魅力 vol.9/@和乃食 ここから【オリーブオイル、サラダ油、菜種油】
- 「急に老けた!?」と悩む40代、50代必見! 編集部員がリアルに実践「毎日キレイを保つ」お手入れ法
- 白髪に悩む40-50代女性が「泡クリーム」タイプの白髪染めをセルフでお試し!「もっとはやく使えばよかった」後悔の理由とは?
- 美味しさの決め手は植物油!~油の達人に聞く植物油の魅力 vol.8/@サンジャン・ピエドポー【オリーブオイル、キャノーラ油】