「あまりばな」ではありません。「余花」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「余花」です。
「余花」の読み方は?
「余花」の読みは「あまりばな」ではありません。「余」と「花」を音読みしてみましょう。
正解は……
「よか」です。
「余花」は
春に遅れて咲く花。特に、おそ咲きの桜。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
「余」の豆知識
公益財団法人日本漢字能力検定協会が運営する「漢字ペディア」を見て初めて知ったのですが、「余」とその旧字体「餘」は元々別の意味を持っていましたが、「余」にまとめられた、とあります。
旧字体の「餘」には意味を表す部分として「食」が付いています。「餘」は「食物が大いにゆたかである」ことを意味しており、「食べ物にゆとりがある」意味から「あまる」意味を表すようになりました。
一方「余」は、「餘」が意味を表す部分と音を表す部分を組み合わせて作られた形声文字であるのに対し、物の形をかたどった象形文字で、柱で支えた屋根の形をかたどっています。意味も「餘」とは異なります。
「余」には、土をスコップや鍬といった農具で「押し広げる」「平らにならす」といった意味が含まれます。ここから「横にのびる」というイメージが生じ、「空間的・時間的に間延びする」というように転化されます。
引用元:漢字コラム37 あまるのは食にゆとりがあるから?!|コラム|日常に“学び”をプラス 漢字カフェ
異なる意味をもつ漢字だった「餘」と「余」ですが、中国で古くから「余」が「餘」の略字として使われていたことから、混同して使われるようになりました。現在では、日本でも中国でも「余」の形に統一されています。
参考文献:漢字コラム37 あまるのは食にゆとりがあるから?!|コラム|日常に“学び”をプラス 漢字カフェ
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