わー意外!「かめ」でも「かま」でもありません。「鼈」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「鼈」です。
「鼈」の読み方は?
「鼈」という漢字には、どことなく「亀(かめ)」に似た雰囲気がありますが、その読み方は「かめ」ではありません。また2019年末から人気を博したコミック『鬼滅の刃』
とはいえ、「亀」によく似た動物の名前を表しているのは確かです。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「すっぽん」です。
「鼈」はスッポン科のカメを表します。「鼈」は沼や川などの淡水にすみ、噛む力が強いのが特徴です。またすっぽん鍋やスープなど食用としても親しまれています。
意外!?あの言葉にも「鼈」が含まれている
櫛やメガネのつるなどに用いられる「べっこう」は漢字で「鼈甲」と書きます。しかし装飾材料である「べっこう」は決して「鼈」の「甲羅」ではありません。
「鼈甲」の意味を調べてみると
①ウミガメ科のタイマイの甲羅を煮て作る装飾材料。黄褐色の地に褐色の斑紋(ハンモン)がある。くしやかんざし、また眼鏡の縁などに用いる。
②カメ類の甲羅。特に、スッポンの甲羅。薬用。出典元:ベッコウ|言葉|漢字ペディア
とあります。
「鼈甲」は、江戸時代にタイマイの甲羅を装飾品として使うことが禁止されたとき、「鼈の甲羅」といいのがれたことから生じた言葉です。「鼈」の字が当てられたのは言い逃れからきているんですね!
一方、滋養強壮作用のある漢方薬として用いられる「鼈甲」は、その字が表す通り、「鼈」の「甲羅」を表します。
「鼈」と「亀」と「竈」
ちなみに冒頭で「亀」と「竈」が登場していますが、似ているようでもその漢字の成り立ちは異なります。
「鼈」の部首は「黽」で、「黽」には
①かえる。あおがえる。
②つとめる。はげむ。出典元:黽|漢字一字|漢字ペディア
という意味があります。
「亀」の部首は「亀」で、「竈」は漢字の成り立ちこそ「穴・土・黽」ですが、部首は「穴(あなかんむり)」です。
「竈」は
①かまど。へっつい。物を煮炊きするところ。
②かまどの神。出典元:竈|漢字一字|漢字ペディア
を意味します。
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