更年期の「ひどい物忘れ」仕方ないとあきらめないで!ブレインフォグに立ち向かった49歳の一部始終

40~50代になり、「最近、物忘れがひどい」「ぼんやりして集中力が落ちた」などの悩みはありませんか?

日本の女性は、平均で50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。

この時期はホルモンバランスの影響で、さまざまなからだや心の不調に悩む女性が多いです。

更年期女性のお悩みのひとつに「ブレインフォグ」があります。

ブレインフォグとは、記憶力や思考力、集中力といった認知機能が低下した状態です。

今回は、更年期のブレインフォグの改善法について、「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。

 

はじまりは人や物の名前のど忘れ

陽子さん(49歳)は、最近、物忘れが激しいと感じていました。

「友人や同僚と話していると、人や物の名前が出てこなくて……『あれよ、あれ』と言ってばかりです。物忘れがひどくて、なんだか急におばあちゃんになった気がします」

ですが、そんな陽子さんに対して、周囲はいつも笑って聞き流してくれていたそうです。

「もうじき50代だし、誰にでもあることなのかも」

陽子さんは、気になりつつも、深く考えずに過ごしていました。

 

ひょっとして認知症……?

ですが、陽子さんの物忘れはますますひどくなるばかりでした。

「あれ、わたし、この作業やったっけ」

「昼ごはんって何を食べたんだっけ」

数時間前の記憶があいまいになることが増え、物忘れ以外にも、ボーッとする時間や初歩的なミスが増えてきたそうです。

「若年性の認知症かもしれない」

ご主人とお嬢さんは、陽子さんを心配して病院の受診をすすめました。

 

ブレインフォグとは?女性ホルモンと脳の関係

陽子さんは気がすすまなかったものの、ご主人と一緒に物忘れ外来を受診しました。

「頭の中に霧がかかったようになって、思考力や記憶力が急に落ちた状態ですね。更年期は女性ホルモンが急激に減少するため、自律神経にも影響するのが原因でしょう」

と医師から説明をうけ、陽子さんは認知症ではなく、更年期のブレインフォグ(脳の霧)と診断されたそうです。

「ブレインフォグという言葉、初めて聞きました。霧の中にいるようなモヤモヤした状態は、まさにわたしの症状にぴったりです」

更年期が原因と知って驚いた陽子さんですが、医師の説明に納得したそうです。

「漢方でバランスを整えつつ様子をみていきましょう」

陽子さんは、帰脾湯(きひとう)という漢方薬を処方されました。

帰脾湯は、気血を補い、集中力の低下や物忘れなど、ブレインフォグの改善が期待される漢方薬です。

「漢方を始めてから、ぼんやりしたり、うっかりミスをしたりすることが減ってきました。わたしの物忘れが少なくなったと家族もほっとしているようです」

 

更年期のブレインフォグには漢方を試してみて!

更年期症状のひとつでもある「ブレインフォグ」。

ブレインフォグは、記憶力や思考力、集中力といった認知機能が低下した状態です。

更年期の不調の改善には、物忘れ外来や日本産婦人科学会も推奨している漢方薬がおすすめです。

漢方医学では、ブレインフォグは加齢や過労、ストレスなどにより血管が収縮して血流が悪くなり、脳に栄養が十分に行き渡らないことなどが原因と考えられています。

さらに、更年期になると、加齢による記憶力の衰えに加えて、女性ホルモンの減少で記憶力や集中力の低下が生じやすくなります。

ブレインフォグに対しては、血流をよくし、脳の記憶の機能を改善する作用や、自律神経のバランスを整えて精神的ストレスを軽減する作用、物忘れを起こしやすい生活習慣病を根本から改善する作用のある漢方薬で治療を行います。

また、漢方薬で心とからだのバランスを整えることで、記憶力や集中力の低下だけでなく、冷えや疲労感、不眠など、更年期のさまざまな不調を同時に改善することも可能です。

からだの内側からやさしく働く漢方薬なら、毎日のむだけで不調の解消と根本的な体質改善を目指せるでしょう。

更年期の物忘れや集中力の低下の改善には、以下の漢方薬がおすすめです。

 

<更年期のブレインフォグにおすすめの漢方薬>

  • 釣藤散(ちょうとうさん):高血圧や頭痛が気になる方に。
  • 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):貧血や疲れやすさが気になる方に。
  • 人参養栄湯(にんじんようえいとう):食欲不振や疲れやすさが気になる方に。

ひとつ注意点として、漢方薬を選ぶ際は、ご自身の体質・状態に合っているかがとても大切です。

うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。

漢方薬局や病院へ足を運ぶのは敷居が高い、対面では相談しにくいという方は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに一度相談してみるのもいいでしょう。

AI(人工知能)を活用したオンライン漢方サービスなら、気軽に漢方のプロに相談できます。

お手頃価格で個人に効く漢方を見極め、自宅に郵送してくれますよ。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

 

漢方で更年期のブレインフォグの悩みから抜け出そう!

40~50代の記憶力や集中力の低下は、更年期が原因かもしれません。

ひとりで悩まずに専門家に相談してみませんか?

漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、更年期も笑顔で過ごしていきましょう。

 

<この記事を書いた人>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 清水みゆき

漢方薬・生薬認定薬剤師  JAMHA認定ハーバルセラピスト

製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。

現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中です。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

●漢方女子:https://www.facebook.com/kampojoshi/

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