「女性同士でも更年期の不調は言い出しにくい」。沖縄県庁では「休める職場」をどう作った?【働くアフタヌーンな女性たち】

2022.10.11 WORK

働く更年期世代の女性たちは、社会に対してどのようなサポートを求めていくべきなのでしょうか。元気に仕事を続けている皆さんはどのような工夫をして、また周囲からどのようなサポートを得て、更年期の困難を乗り越えているのでしょうか。

主婦の友社は10月、更年期世代の女性たちがより幸福な日々を送るための「アフタヌーンエイジプロジェクト」を始動します。

連載「働くアフタヌーンな女性たち」では、「アンバサダー女性」の皆さまのここまでの道のりと「いま感じていること」をお聞きします。

【働くアフタヌーンな女性たち #1】前編

 

沖縄県子ども生活福祉部 女性力・平和推進課 課長 島津典子さん

 

沖縄県在住、昭和45年生まれの51歳。夫・子どもと家族4人暮らし。沖縄は今年、本土復帰50周年を迎えました。返還は昭和47年ですから、島津さんの母子手帳は『琉球政府』の発行です。「そんな節目の年に起きたウクライナの問題を、お年寄りは自分たちに重ねて心を痛めて見守り、若者たちも心配しています。沖縄の私たちはいつでも皆で世界の平和を祈っています」

 

*この記事のイラストレーションはウクライナ在住のイラストレーター、Dariiaによるものです。courtesy of Adobe Stock.

 

今は辛くなかったとしても「これからどんな更年期症状が出てくるのか」不安な世代

――島津さんはいま51歳、更年期ストライクな世代です。何か自覚できる更年期症状ってありますか?

 

はい、もちろんあります。きっとこれがホットフラッシュなんですね、汗をとってもよくかきますし、首がマフラーをしているみたいに常に熱い。また、疲れやすくなり、もともとひどかった肩こりはもっと強くなりました。

 

私は現在「男女共同参画」「平和推進」2つの班がある部署の課長級です。課員は16名、とてもやりがいのある仕事ですが、「男女共同参画」の話をした何分後かに、別の会議で「平和推進」に脳を切り替えるめまぐるしさがあります。

 

令和元年に48歳で現在の役職に就きましたが、そのころからほてりが始まりました。もともと体温が高いのですが、なんだか首の後ろ側からぐるりと首まわり全体が暑いな、よく汗をかくなと気が付いて。そういえばこの1、2年で生理も間隔が短く、軽く変化しています。

 

――逆に、猛烈な更年期症状には見舞われていないのですね。起き上がれないようなめまい、周囲に心配される汗のような。

 

はい。ですが「今後そういう日が来るんじゃないか」という恐怖感を強く持っています。仕事に穴をあけたらどうしよう、起き上がれなくなったらどうしようと不安に駆られるので、よくネットで情報を調べています。

 

体調も変わってきたので、家事はずいぶん手抜きをするようになりました。夫が洗濯、私が料理の担当なんですが、週末ごろごろしたい、疲れてだるくて何もしたくないときは、家族が今日は買ってきたものを食べようよと言ってくれます。

 

――つまり、ご主人とは「今日は(更年期で)しんどいの」というように、体調についての話をする機会がよくあるということですか?

 

いえ、更年期症状そのものの話はしないのですが、夫も公務員でストレスがかかる部署にいるため、私はむしろ彼のほうに「男性更年期」のリスクがあると感じています。なので、むしろ夫の話をよく聞くように心がけています。

 

――なんと。夫の更年期に妻が配慮するケースははじめて聞きました。一般には「夫が更年期の辛さを理解してくれない」という声が圧倒的です。

 

ね。男性同士ってお互いの弱みを見せられないのか、あまり悩みを打ち明けないですよね。しかもアドバイスは求めていなくて、ただ話を聞いてほしいだけみたいで。帰宅すると待ち構えていて、わーっと話してくれることがあります。そうなんだね、大変だったんだねとひたすら聞くよう心掛けて、たまには私も愚痴をいいます。

 

ストレス解消は大好きな韓流ドラマで。よく寝るのもポイントです

――となると、普段島津さんご自身はストレスをどう発散しているのでしょう? なにか趣味や、スポーツなどで?

 

帰宅して仕事のことあれこれ考え始めると脳内が全部埋め尽くされ、眠れなくなります。最近では仕事は持っては帰るものの、なんだか気分が乗らなくて開かないということも増えました。そういう日はもう、そういう年齢になったのだから仕方ないなとあきらめて(笑)、大好きな韓流ドラマを見たり、マンガを読んだりしてリラックスします。

 

――ストレスをためないための工夫もあるのではと思います。どんなことでしょう?

 

睡眠は大事にしていますね。夜は23時、遅くとも0時になったら必ず寝るようにしています。その分職場からも早く帰るようにしています。沖縄県庁は17:15定時、17:45まで時差出勤のメンバーがいるため私も一緒に県庁にいますが、18:30から19:00には帰ります。たまに孫の保育園のお迎えを依頼されることがあり、そんな日はもっと早くにさっと帰ります。メンバーにも「サッと帰ってね!」と日頃から声をかけています。

 

――えっ? 待って、いま「孫のお迎え」とおっしゃいましたか?

 

はい、私は46歳で孫に恵まれて、いま5歳になる孫の育児も分担しました。私が27歳のときに生まれた長女が19歳で大学を1年休学して出産したんです。当時、私は部下9人を持つ班長の立場でした。いま思うと、ちょうど更年期の入り口で孫が生まれて、あまりに大変すぎて自分の体調どころではなく、バタバタしている間に更年期が半分過ぎた感じなんでしょうね。

 

現在も自覚できる更年期症状がまだそれほど強くない分だけ、健康診断は慎重に受けています。やっぱり悪玉コレステロール値が上がっているほか、女性ホルモン分泌が下がったせいでしょうか、体重が落ちにくくなって、気を付けないとすぐ増えてしまいます。更年期そのものについても、近いうちに婦人科に行って相談しようかと思っています。漢方もいいって聞くので相談してみたくて。

 

▶【この記事の後編】 周囲の働く女性の更年期症状は? みんなで乗り越えていくための知恵と工夫を聞いてみると……!

 

       

【編集部からアンケート】40代、50代女性にお伺いします。更年期症状はありますか?
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この記事を書いたのは
OTONA SALONE編集長 井一美穂

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