半年たってわかった。50代が選んだ歯列矯正は「本当に痛みがない」ものかどうか

こんにちは、オトナサローネ編集部井一です。

この連載は歯列矯正の進捗記録のために始めたのですが、途中6月から更年期障害対策のホルモン補充療法(HRT)を始めたこともあり、交互にどちらかの話題が出てきます。今週は歯列矯正のお話です。

 

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【連載・更年期50代の歯列矯正日記・毎週木曜更新】♯23

6回目のワイヤー交換、結構太く目立つようになりました

9月

参考・5月

▶【矯正の前回記事】40代、50代からの歯列矯正スタートが「確実にオススメ」である2つの理由は

久しぶりに歯列矯正の進捗のご報告です。9月7日の6回目のワイヤー交換、ワイヤーが太くなったため、横に走っている線が目立って見えるようになりました。この交換で「パワーチェーン」というゴムがかかったので、これまででいちばん歯そのものにかかっている力が強く、痛いかもと感じました。

 

矯正の先輩たちが「ワイヤー交換のたびに痛い」と言っていたのはこれか!と思いましたが、私が受けている「フルパッシブ矯正」という術式では歯にかかっている力自体が弱いため、数時間で慣れてしまいました。

 

矯正開始時、最初のワイヤーがあまりに痛くなかったため、歯科衛生士さんに「痛みのない矯正なんですね?」と聞いたところ、「半年たってはじめて痛みを感じることもあります。今の段階で痛みがないとは判断しないほうがいいです」とものすごく冷静なアドバイスをいただきました。でも、半年たちましたので、「痛みのない矯正でした」と結論づけてよいのではと思います。これは私が太鼓判。痛がり屋さんはフルパッシブ。

 

今回はじめて「スライシング処理」をしました(そして無痛)

さて、今回は歯と歯の間を調節する「スライシング処理」を行いました。歯が動くスペースを生み出すために、歯と歯の間の表面をわずかに削る処置です。特に前の歯は先端が広がった扇形をしているので、幅の広い部分を削ることで「ブラックトライアングル」の緩和も可能です。

 

ブラックトライアングルとは上記のイラストの、歯と歯の根本の黒い隙間のこと。歯列矯正ではある程度は避けらず発生するとされています。原因は大きく2つ、まずは歯が揃ったことで従来なら歯が重なって見えていなかった根本の隙間が見えてしまうケース。また歯が動く際に起きた骨吸収が完全には再生されないために歯間乳頭が下がって起きるケース。それらの合わせ技も考えらます。歯科衛生士さんに聞いてみると……?

 

「みなさんある程度は起きてますよ。50代となると歯槽骨の吸収も進んで歯が動きにくかったり、もともとあごが小さい人もいるので、 スライシング処置でも間に合わない人は途中で抜歯を決断することもあります。でも、うちの院長は最後まで悩んで悩んでから抜いていますね(笑)」

 

3か月から6か月で歯が並ぶため、ちょうどいまごろのタイミングからスライシングが始まるのだそう。

 

「白石矯正歯科は難治症例を多く引き受けていることもあり、抜歯適応症例も結構あります。かつて非抜歯が推奨された時代もありましたが、口が閉じられないのでは本末転倒なので、必要があれば抜くというのが現在の標準です」

 

もう仕上げに近くて、ワイヤーが外れるまでそれほどかからないのでしょうか?

 

「いえ、うちはワイヤー装着から丸2年です。まだしばらくかかりますよ」

 

人によっては1年でワイヤーが外れていますが、丸2年かかるものなんですか?

 

「うちは安定したかみ合わせを作ることで歯の持ちを維持する方針です。リテーナーがなくても後戻りが起きないようにきちっとかみ合っている歯並びを調整するので、やっぱり2年かかるんです。でも、格段に予後がよくなりますよ。歯列矯正の目的は8020の達成です。特にかむ力が強い人はあとから隙間やガタガタつきが出てきてしまいますので、焦ってワイヤーを外そうとしないでじっくり直してください!」

 

次の話>>>15か月かけて、歯列矯正が終わりました。でも、これで「終わり」じゃなかった!【更年期50代のアフタヌーンエイジ日記・】♯35

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