「あぁ~よく寝た!」朝までグッスリ眠るための8のヒント【医師に聞く】(後編)

「夜中に目が覚めてしまう」人が気をつけるべきこと

——睡眠を持続させる(中途覚醒しない)ためには、どうすればよいでしょう?

まず、アルコールは中途覚醒の原因になりますので、飲み過ぎに注意しましょう。

音や光の刺激を避けることも大切ですね。

また、ストレスは睡眠を妨害しますので、寝室に悩み事をもちこまないことが大切です。

寝る前はなるべくハッピーな雰囲気で過ごし、悩みについては朝起きてから考えるように習慣付けましょう。

 

——光の刺激を避ける、ということですが、部屋は真っ暗にしたほうが良いのでしょうか?

本来は、光がないほうが覚醒しません。

しかし、寝る前に真っ暗だと不安になる人もいますよね。また、トイレに行くときに危ないと感じる人もいるかもしれません。

その場合は、ほんのり明るいフットライトを使ったり、タイマーで切れるライトを活用しましょう。

 

——熟睡するためにオススメの睡眠グッズはありますか?

寝るときには室温を26~28度に設定するのが良いのですが、夏でもなるべくエアコンを使いたくないという人には「氷枕」をオススメしています。

冬には、睡眠中の深部体温と同じように冷めていく「湯たんぽ」が最適です。電気毛布の場合には、寝入った頃にスイッチが切れるようにタイマーをセットするのが良いでしょう。

 

——寝具に関してはどうでしょう?

枕はバシッと決めるのは難しいですね。時期と状況によって変わってきます。

計測して作っても、しばらくすると首にフィットしなくなったり変わることが多いです。

好みのものを、そのときどきに合わせて探すのがよいでしょう。

 

寝具は、通気性の良いもの、温度変化に耐えるものが良いでしょう。

人間は汗をかきながら眠っていきますので、それを吸収もしくは乾燥させてくれるものが理想です。

また、着衣に関しては、しめつけがないことが大切です。

 

——今回お話を伺って、個人の感じ方によるところも多いのかなと感じました

はい。部屋の温度一つとってもキンキンに冷やすのが好きな人、エアコンをかけずに薄着するのが好きな人…と好みがありますよね。

「一番リラックス出来る方法」は人それぞれです。

自分が気持ちよく眠りに入れる流れはどういうものなのか、考えてみてくださいね。

 

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お話/林田健一(はやしだ けんいち)先生

医学博士、医療法人社団SSC理事長、スリープ・サポート クリニック院長

スリープ・サポート クリニックでは睡眠外来に加えて、終夜睡眠ポリグラフ検査など専門検査にも対応。

東京都品川区東大井1-18-8ミランビーナ1階(京急線鮫洲駅より徒歩2分)

03-3471-3020

https://www.sleep-support.jp/

 

(取材・構成・文/星雅代)

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