デリケートゾーンの再生医療「膣PRP」。性交痛に悩むアラフィフ・ライターが実際に体験してみた(前編)
みなさんこんにちは。オトナサローネで執筆しているライターのQ(仮名)です。
突然ですが皆様、フェムゾーンの悩みってありますか? 私はあります。
更年期と言われる年齢に差し掛かり、真っ先に私が直面したのは、性交痛でした。
40代に入って夫婦の営みは以前より減ってはいたものの、月に1度くらいの頻度でありました。それが…
「痛い…!!」
46歳を過ぎたころのことです。挿入したときに、引き裂かれるような強い痛みを感じて驚きました。
痛みは入り口の部分と、あとは中の奥の方。
それをきっかけに、自分の膣に意識が向くようになりました。そこで気づいたことは
「なんか匂いが前と違う」
ということです。以前はお風呂の前に脱いだショーツが気になることはなかったので
これはもう自分ではどうにもならない!
ということで、産婦人科専門医の山村菜実先生が理事長を務める東京美容クリニックに伺うことにしました。
更年期はデリケートゾーンのトラブルが起きやすい
Q「クリニックに来る女性たちの悩みで、多いものは何でしょうか?」
山村先生「におい、乾燥、尿漏れで悩んでいらっしゃる方が多いです。風呂のあとに膣からお湯が出る、つまり緩みを気になさっている方も多いです」
Q「私は性交痛に悩んでいるのですが、何が原因なのでしょう」
山村先生「膣の乾燥から性交痛を起こしていると考えられます。性交痛には、膣の乾燥具合と、弾力性が関わってきます。ほとんどの人が老化していく過程で直面する問題です」
Q「顔の皮膚と同じように、膣の内部も老化して衰えていくのですね…」
山村先生「Qさんは性交渉があることによって気づきましたが、フェムゾーンは目に見えません。ですので、性交渉やケアをしない人は気づかないまま一生を終えるということもあります」
Q「更年期にデリケートゾーンのにおいが変わるのは、何故なんでしょう」
山村先生「おりものが出にくくなり、膣が乾燥して環境が悪くなることによります。おりものは自浄作用がありますので、それがなくなると膣の中の細菌バランスが崩れるんですね。そこからにおいが発生してしまうのです」
Q「どちらも、膣の乾燥が関わっているのですね」
デリケートゾーンの乾燥や性交痛。解決策は?
Q「私は痛みが出始めてから、デリケートゾーン用のオイルでマッサージしていたのですが、それはどうなんでしょう」
山村先生「マッサージは肌を柔らかくしてくれますが、やりすぎると膣のゆるみにつながることもあるので、注意が必要です」
Q「具体的なやり方を教えていただけますか?」
山村先生「オイルは膣の入り口までで、中には入れないようにしましょう。ぐいっと引っ張るような動きは避けます。膣の中をマッサージしたい場合は、オイルなしで指を入れて、引き締めるようなイメージでするといいと思います」
Q「夫婦生活のときのコツはありますか?」
山村先生「まず、どこが痛むのか、どのときに痛むのかを把握しましょう。挿入までのあいだに十分にムードを作ることも大切ですし、潤滑剤を使うとなお良いでしょう」
Q「潤滑剤を使っても痛いです…」
山村先生「腟内環境を整えるといいかもしれませんね。乳酸菌など、善玉菌を積極的に取りましょう。あとは…」
Q「あとは?」
山村先生「膣PRP療法がオススメです!」
「膣PRP療法」ってどんな施術ですか?
血小板を取り出す、専用の遠心機
山村先生「膣PRP療法とは、患者さん自身の血液を採血して、専用のマシーンで濃縮された血小板を取り出し、膣粘膜に注射していく治療です。PRP成分の中には、濃縮した血小板の成⻑因子グロースファクターも含まれており組織を若返らせる効果があります」
Q「膣に注射!?なんだか痛そうですが、どうなんでしょう」
山村先生「それが…この施術はほとんど痛みがないんです。工程の中で、採血が一番痛いっていう施術です」
Q「え~~~、採血が…?それなら痛がりの私でも大丈夫そうですね」
山村先生「ご自身の血液を使うので、アレルギーのある人でも安心です」
Q「どんな症状に効くんでしょうか?」
山村先生「性交痛、乾燥、におい、尿漏れなどです。成長因子を追加して入れることもできるので、膣の内壁をふっくらさせて締まりを良くしたい方にもオススメです」
Q「ほとんどすべての悩みに対応しているんですね」
山村先生「また、性感度を上げる効果もあります。施術では、Gスポットを確認して、そこにしっかりと入れていきます。敏感になりますし、濡れやすくなる効果が期待できます」
Q「プラスアルファの効き目があるんですね!」
山村先生「デリケートゾーンの組織が若返る効果が期待できるため、腟全体のアンチエイジングにつながります」
続きを読む
スポンサーリンク