コロナ第8波「もし感染しても悔いないでほしい」免疫学者が「これから感染する人」に伝えたいこと

東京都は17日、新型コロナウイルスの警戒レベルを引き上げました。すでに「第8波」に差し掛かったと見られています。
そんな中、「不謹慎と言われるかもしれないけれど、ぼくはコロナにさっさと感染して、即元気になるのが、いま最良の選択肢ではないかと思っています」と述べるのは免疫学者・外科医・漢方医の新見正則先生です。その真意を聞きました。

ワクチンを打っても打たなくてもどっちでもいい。ただし、免疫力は高める必要がある

――「さっさと感染して」とメールをいただいたときは、正直言って驚きました。
ここは誤解のないようお願いしたいのですが、「感染して」は「即元気になるのが」とセットです。重症化リスクを持つ人を除き、「軽く感染してさっと治る」、これがベスト。そのためにも免疫力を高めましょうと声を大にして言いたいんです。
現在のところ新型コロナワクチンの奏効率が「それだけに任せて賭ける」にはずいぶんと心もとないことを指摘してきました。第8波とインフルエンザとのW襲撃で医療崩壊が起きるかもしれませんから、警鐘はじゅうぶんに鳴らしておくべきです。しかし、その対策がワクチン1本槍な現状はどうなのか。
年明けの第6波ではワクチンを打った人も打たない人も等しく感染しました。あの状況を経験して、3回目以降の接種を取りやめた人もたくさんいると思います。
第6波以降はワクチンは「切り札」ではなく、「免疫力を高めるための選択肢の1つ」というポジションになってしまいました。従って、第8波以降は「あの酷い副反応に耐えるくらいならば感染でもいい」と考える人に「その選択もありだね」とぼくは言いたい。
そのかわり、接種しないならば自分の身体がもつ免疫力を最大限に高めないとなりません。
――私は4回目ワクチンでも大変ひどい副反応に苦しみました。でも、ワクチンを打ったほうが重症化しないんですよね?
免疫学者として「重症化しない」というのは結構ずるい言い方だなと思っています。政府は「感染頻度も重症化も減らす」とは言っていますが、「ゼロにする」とは言っていません。そもそも免疫とは「疫を免れる」ためのものであり、感染するのでは免れていません。
正直、ぼくの周囲の医者たちの何人かは「感染の頻度は減らさないんじゃないの、減らすのは重症化だけじゃないの」「そもそも重症化も本当に減らしてるの」と思っています。もしワクチンが感染の頻度を減らすなら、4回目接種が国民の36%まで進んでいる現在、こんなに第8波の立ち上がりが急激ではないよね?と直感的に思うから。
このままのペースならば第8波は第7波よりも感染者を出すでしょう。実際に第5波まではなすすべもなく命をとられるケースもある感染症でしたし、ワクチンのおかげで一定の抑え込みができたとも思います。
ですが、第6波のオミクロン株以降はほとんどの人が重症化を逃れるようになりました。いまはもう、欧米がそうしているように、みんなが一通り感染して集団免疫を作っていく過程です。ですから、「みんなでじょうずに、発症しないように感染するのが大事」なんです。これが冒頭で申し上げた「さっさと感染して即元気」です。
ゼロコロナ対応を一貫して行っている中国の姿を見てください、そろそろ限界と感じられませんか? 新型コロナウイルスから逃げきって生きるのは相当に困難だとわかると思います。

感染症は結局のところ、感染すること自体がいちばん強力な免疫になるんです

――発症しないように感染するとはどういことでしょう。感染したら発症するのでは?
感染症に対して誤解の多い点ですが、感染した全員が発症するわけではありません。「感染」と「発症」という2つの段階があるんです。
例えば飛沫から同じ距離に5人立っていても、5人全員が感染するかはわかりません。ウイルスが1つで感染するのか、100個なら感染するのかも、ウイルスを数えることができないので答えがありません。目に見えないウイルス相手なので大抵のことは「よくわからない」のです。
感染しても免疫力で抑え込めれば発症しません。細胞の中にウイルスが同じように入っても、全員が発症するわけではないのです。つまり感染しても、自分の免疫力でやっつけられればいい。だから免疫力を上げる必要があり、その方法の一つがワクチンなんです。
――ワクチン以外で免疫力を上げる方法もあるということですね。どんなことをすればいいのでしょうか?
いちばん強いのはウイルスに感染すること、そして再感染し続けることです。
――いや、それはちょっとお断りしたいのですが、でも、その理由を聞かせてください。
ウイルスに再感染すると「このウイルスのことは知っているぞ」と身体が反応し、より一層対抗する力を上げる「ブースター」という効果が働きます。新型コロナワクチンもこの反応を利用して「ブースター接種」を行いました。なので、感染を繰り返して、ブースターはかかり続けるけれど発症はしないという状態を保つといちばん免疫を強く維持できます。
現状の新型コロナワクチンには、免疫の専門家から見て打つべき強い理由がありません。いっぽうで、絶対やめろという理由もありません。打ったところでインフルエンザワクチン程度だなという印象をどうしても持ちます。
――インフルといえば、10月に接種したら早すぎたのでしょうか、抗体が落ちたのか3月に感染してしまったことがあります。
みなさん毎年のことで慣れてしまっていますが、そもそも毎年接種するなんてワクチンの存在意義からしておかしいんです。たとえば、風疹、麻疹、水痘のワクチンは一回の投与でも相当な効果が認められますよね。HPVもこれから9価のワクチンが公費接種に追加されますが、9つもカバーできていれば世間に存在する大抵のHPVウイルスからはガードできます。これらが「ちゃんと仕事をしている」、本義に近いワクチンです。
昔はワクチンを打ったあとも水痘や風疹、麻疹のウイルスと接触を繰り返していたため、みんな等しく前述のブースターがかかっていました。今は感染症に暴露する機会が少なくなったため、ブースターがかからず10年20年で抗体がなくなってしまうことがあります。
――先生は免疫学者ですが、そのお立場でありながらもワクチンを打たない選択もしているのでしょうか?
ぼくには娘がいますが、娘は麻疹、風疹、水痘など、通常の予防接種はすべて接種しています。HPVも打たせました。子宮頚がんになって後悔させたくないからです。HPVのワクチンはぼくは接種に超賛成派です。ともかく後悔させたくありません。
いっぽうで、インフルエンザはここ15年ぐらいわが家は誰も打っていません。インフルエンザに関しては、感染しておいて漢方で発症を防止するのが一番強力なワクチンと考えているからです。
新型コロナワクチンは、ぼくと娘は3回接種済み、娘は4回目接種予定です。家内は2回接種済みです。3回打っていれば海外の出入国で不便がないため、ぼくは3回接種しましたが、4回目打つ予定はありません。効いているとはあまり思っていませんので。
新型コロナウイルスも感染して、でも発症していない人が何人かは最近は報道されませんよね。ぼくの母校でも以前、ある職域の職員全員にPCR検査をして調べたことがあるそうです。症状がまったくないけれどPCRで陽性な状態、つまり感染しているが発症していない状態を「不顕性感染」と言いますが、案の定結構いたそうです。すでにそんなもんなんです。

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この記事を書いたのは
OTONA SALONE編集長 井一美穂

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