人生を決めるのは〇〇かた!40代からの仕事のスタンス【女のキャリア一刀両断!】

2017.08.07 WORK

キャリアカウンセラーとして女性のキャリアに関わってき小島貴子先生が、40代のさまざまな悩みに答える新連載『女のキャリア一刀両断!』。キャリアを重ねてきた分、仕事も私生活も充実しているのが40代。とはいえ仕事に恋愛、結婚問題など、悩みもつきないもの。今までの人生に後悔はなくても、このままでいいの? これからどう生きていくべき? そんな疑問を持つあなたに、人生の先輩でもある小島貴子先生が、びしびしアドバイスをしていきます!

 

働く理由=目的は3つ!

そもそも、働く理由って何だと思いますか? 今さらかもしれませんが、ちょっと考えてみてください。私は、その理由は3つの自立を得るためにあると考えています。

 

1 精神的な自立

=自分の感情を、状況や他者に振り回される事なくコントロールできる

2 経済的な自立

=自分の能力を様々な事と交換し、価値を生み出す事が出来る

3 社会的な自立

=上記の二つの自立により、社会的なポジションやリスペクトを得ることができる

 

この3つの自立を、自分のものにするために社会との接続を持つ=働くのではないでしょうか?よく、専業主婦歴の長い女性が、自分の生き方に不安を持ったりすることがありますが、それは、この3つの自立のバランスが悪いから生まれる不安なのです。

 

私も7年間の専業主婦時代は、この3つの自立が出来ていない事への焦りと不安でいっぱいでした。もちろん、働いてもすぐには、自立は出来ませんでした。でも、少しずつ意識して「自立を作る」事で安定に近づいていったと思います。

 

働き方=生き方 という認識を!

 

家賃を払ったり、食べ物を買ったり、服を買ったり、生きるためには、お金が必要です。そのお金=生活の糧を、自分で稼がずに、親や夫など、人の稼ぎを頼りにしていると、自立することができません。「お金がないから一人暮らしできない」。「お金がないから離婚できない」「人生設計は、親や夫の判断に従わないと不安」という女性もいるでしょう。

 

つまり、働くということは、その人の生き方を大きく左右させるのです。どんな生き方を選ぶかによって、会社員、契約社員、パートタイム、さらには起業をしたり……。副業をいくつもする、など働き方は違ってくるし、お金の使い方や入り方も違ってきます。

 

でも、いずれにせよ、これからの人生で、大学や大学院で学び直したり、病気になるなど「働けない」期間は発生するかもしれないですが、昭和的に積極的に「働かない」という選択は、もうあり得ない時代に突入したといえます。

 

仕事が面白いときは、突っ走ってok!

 

大学を卒業して、社会に出て15年、20年、25年となって、ある程度の仕事のポジションにつくと、「仕事が面白くてしかたがない」という人も多いと思います。

 

もちろん、それに伴って仕事上の悩みもいろいろ発生してくるでしょうが、それを含めて「面白い」と感じられる時は「自分は今、すごくラッキー」と思ってください。そういう時は大きなチャンスの時でもあるのです。「純粋に仕事が楽しい」と思えるときは、とにかく仕事に突っ走ること!これにつきます。

 

しかし、「この仕事をしたら、ポジションがもらえる」「これをすれば、出世する」「これをやり遂げたら、同期や後輩から、カッコいいと思われる」といった、私利私欲が少しでも混ざっていたら、要注意。

 

もちろん、基本的に、私利私欲を含んだ上昇志向自体はもっていてOK!なもの。でも、そういう私利私欲を含んだ「仕事の面白さ」があるときは、必ず周囲からの嫉妬も浴びるものです。ねたまれたり、ひがまれたり、邪魔をされたり、足を引っ張られたり。そんなときは、突っ走る速度を、ちょっとだけ緩めて、周りを見渡すことも必要です。

 

逆に私利私欲がないときは、得てして周りも応援してくれるもの。自分が偉くなれようが、なれまいが、お金が入ってきようがきまいが、まったく関係ないと思えるような仕事に出会えたら、何も考えずにレッツ・ゴー! とことん突っ走ればいいのです。

 

そんな場合はきっと周囲も手放しで応援してくれるでしょうし、結果もあとからついてくるものです。その頑張りが長い目でみるとあなたのキャリアにとってプラスになることはいうまでもありません。

 

東洋大学理工学部生体医工学科准教授/キャリアカウンセラー

小島貴子

元 埼玉県雇用・人材育成推進統括参与。1958年生まれ。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)勤務。
出産退職後、7年間の専業主婦を経て、 91年に埼玉県庁に職業訓練指導員として入庁。
キャリアカウンセリングを学び、職業訓練生の就職支援を行い、7年連続で就職率 100%を達成。
県庁を退職後は、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科 特任准教授を経て現職。
同時に多数の企業で採用・人材育成コンサルタント及びプログラム作成と講師を務める。
著書も多数で近著に『女50歳からの100歳人生の生き方』(さくら舎)。

50歳からは自分が主役の人生を送る!

『女50歳からの100歳人生の生き方』  小島 貴子・著 さくら舎・刊 1,512円+税

日本女性の平均寿命は87歳を超え、多くの女性が100歳を超えて生きる時代に入りました。
これまでは余生といわれていた50歳以降ですが、そこには「未来」があります。著者の専門のキャリア心理学を駆使して、自分で100歳人生のシナリオが書けるように導いてくれる本!

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