更年期障害の治療を始めてみたら、自分がずっと「見ないふりをしてきた」問題が浮かび上がった【100人の更年期#88 後編】

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

前編『46歳「そういえばトイレが近い、不調もいろいろ出てきた」。まさか更年期だとは思っていなかったけれど』に続く後編です。

 

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【100人の更年期#88】後編

 

頻尿も不眠もめまいも自己管理の甘さじゃない。間違いなく更年期だった

ユイさんはもともと生理不順がひどく、20年ほど通っている婦人科があります。今回も、同じ婦人科で更年期かどうかを診てもらうことにしました。血液検査の結果、医師から「更年期が始まっている」と言われたユイさん。これまで「自己管理ができてないから疲労がたまって不調になるんだ」と自分を責めていたユイさんは、更年期が原因だと分かり、心のどこかでホッとしていました。そして、とにかく不眠やめまいをなんとかしたいと医師に相談し、ホルモン注射を打ってもらいました。

 

「注射を打った翌日から、うそみたいに体から辛さが消えていきました。めまいがしないのはもちろん、トイレへ行く回数が減り、数日後には夜のトイレも行かなくなったので、ぐっすり眠れるようになりました。きちんと眠っているからか、前日の疲れも取れるようになりました。睡眠って、本当に大事だと実感しました」

 

ホルモン注射は2週間に1度、2カ月半続けましたが、常用はできない治療法だということで、漢方薬に切り替えることになりました。ユイさんは漢方薬を1週間試しましたが、ほてりや動悸を感じるようになったため、女性ホルモンの錠剤に替えました。すると徐々に体調が整い始め、48歳になった現在まで、めまいや頻尿を感じる頻度は以前より少なくなったといいます。

 

「ただ、体調によってはトイレの回数が増える日がたまにあります。婦人科の先生は『トイレが近いと頻繁に感じるようだったら、別の病気かもしれないので、泌尿器科を受診してみては』と言っていました。今のところ体調がすぐれないとき限定なので、少し様子をみているところです」

 

医師から「ストレスでホルモンバランスが崩れやすい」と言われ自分を見直した

46歳で始まったユイさんの更年期。48歳の現在は薬を服用して状態は落ち着いていますが、医師から「あなたはストレスでホルモンバランスが崩れやすいから気をつけて」と言われ、意識して変えたことがあるそうです。

 

「なんでも自分で抱え込むことをやめました。自分がやらなきゃ、責任は自分だからと、パンク寸前まで自分でやろうとしてしまう性格が、ストレスにつながっていると思いました。更年期になって、現実的に体調の都合でできないことが出てきたので、できないときはできない、人に頼めるときは頼む、この二つを人に言うようにしました。幸い職場の皆さんに理解があって、どうしても辛いときはサポートしてくれるので助かっています」

 

たしかにユイさんは、仕事の話をするときはいつも「責任」という言葉を口にしました。ユイさんは以前、かなり心身を酷使する、いわゆるブラック企業に正社員として勤務した結果、心が折れて退職した過去があります。「もっと楽な気持ちで仕事をしたい」と思い派遣で働くことを決め、12年前にいまの職場に派遣スタッフとして入ったそうです。

 

しかし、ユイさんは図らずも持ち前の抜群な責任感を発揮し、8年前にリーダーのサポート役に抜擢されて正社員になりました。責任感が強いユイさんは、この話をしているときも「正社員になって責任がより大きくなりましたが、やりがいがあるので頑張りたい」と笑っていました。

 

頑張り屋で責任感が強いために、更年期の変化を「疲れ」「自己管理の甘さ」だと言い聞かせて我慢し続けたユイさん。父親の看病や遺産相続の手続きに追われながらも、職場ではリーダーのサポートとして働きました。先輩女性や周りのスタッフがユイさんの体調変化に気付かなければ、ユイさんは今も「疲れているだけ」「自分さえ頑張ればいい」と言い聞かせて、踏ん張っていたかもしれません。

 

更年期の症状は人それぞれ。体調不良が続くときは婦人科に相談を

最後に、ユイさんが更年期に関していま思うことを話してもらいました。

 

「更年期の症状は人それぞれだと、自分の経験を通じて思いました。私の場合はトイレの回数が増えたことに始まり、続けてめまいが起きましたが、よく聞くホットフラッシュやほてり、イライラはなかったので、自分と更年期が結びつくまでに時間がかかりました。閉経前後で体調がすぐれない人は、婦人科などに相談してみてもいいかもしれません。それで何もなければ、ないに越したことはありませんし、原因を知ることで、少しは気持ちが楽になると思います」

 

 

編集部注*診察内容や処方、効果は本人の発言に基づき記載しています。

 

▶【前編】46歳「そういえばトイレが近い、不調もいろいろ出てきた」。まさか更年期だとは思っていなかったけれど

 

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