太りやすい更年期、正月太りを解消するための漢方には何がある?
更年期女性によくあるお悩みのひとつに「体重増加」があります。
とくに、年末年始は食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足、冷えで正月太りしやすい時期です。
今回は、更年期女性の正月太りを改善する方法について「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。
前編『太りやすい更年期、50歳女性の「正月太り」を元に戻した方法とは? 同級生から「貫禄あるね!」と笑われショック……』に続く後編です。
漢方で正月太りの解消を目指すには何を気を付ければいい?
更年期女性の正月太りの悩みには、漢方の活用もおすすめです。
漢方薬は、「脂肪太り」「ストレス太り」「水太り」などの症状に効果が認められています。
更年期になると、加齢による基礎代謝の低下に加えて、脂質代謝に関わる女性ホルモンの急激な減少により脂肪を蓄積しやすい状態になるため、太りやすくなります。
また、女性ホルモンの乱れが原因でイライラなどが生じ、過食につながることもあります。
さらに、年末年始は、「おせちやご馳走の食べすぎ」「冷えで代謝が落ちている」「気温の低下で自律神経が乱れ、おなかが空いていなくてもつい食べてしまう」などが原因となり太りやすくなりがちです。
正月太りをリセットするには、「脂肪の吸収を抑える」「脂肪の燃焼をサポートする」「余分な脂肪を便と一緒に排出する」「血流をよくして代謝を高める」「自律神経を整えて、ストレスによる過食を軽減する」といった生薬を含む漢方薬を選びます。
漢方薬は、根本からの改善を目的としているため、太りにくく痩せやすい体質を手に入れられます。
また、漢方薬で心とからだのバランスを整えることで、ダイエットだけでなく、イライラや不眠、冷えなど、更年期のさまざまな不調を同時に改善することも可能です。
バランスのとれた食生活や運動習慣を継続するのは大変という方でも、漢方薬なら毎日飲むだけで症状の解決を目指すことができます。
更年期女性の正月太りの改善には、以下の漢方薬がおすすめです。
<正月太りにおすすめの漢方薬>
- 大柴胡湯(だいさいことう):便秘やイライラが気になる方に。
- 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):むくみや多汗が気になる方に。
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):生理痛や冷えのぼせが気になる方に。
ただし、同じ「太っている」という悩みであっても、体質や体型などによって有効な漢方薬は異なります。
漢方薬を選ぶ際は、自分の体質や状態に合っているかがとても大切です。
うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。
漢方薬局や病院へ足を運ぶのはハードルが高い、対面では相談しにくいという方は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
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正月太りに悩むなら漢方を試してみて!
「お正月に太るのはしょうがない」と諦める前に、専門家に相談してみませんか?
漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、正月太りをリセットしましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所員を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として在勤しながら「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
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