46歳、過多月経がどんどん悪化。ついに「解雇の危機」!?更年期世代の思わぬトラブルを救った方法とは?

40~50代になり、「急に経血量が増えた」「夜用のナプキンでも生理漏れしてしまう」などの悩みはありませんか?

日本の女性は、平均で50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。

この時期はホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。

更年期女性のお悩みのひとつに「過多月経」があります。

過多月経とは、経血量が極端に多い状態をいいます。

今回は、更年期の過多月経を改善する方法について「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。

 

トイレに行く暇がない……生理漏れの不安と闘う日々

久美さん(46歳)は最近、経血量が多く、生理がくると憂鬱になっていました。

「仕事柄、会議が多いので、なかなかトイレに行くことができません。生理になると、『ナプキンから生理漏れしていないか』といつも気が気ではありません」

とくに、忙しさも加速する年末は、ますますトイレに行けなくなると悩んでいました。

 

月経カップとの出会い

ある日、取引先との大事な会議の日と久美さんの生理3日目が重なってしまいました。

「忙しくてトイレに行けないまま会議が始まってしまったんです。そのせいで、会議中に生理漏れでトイレに駆け込む羽目に……急いで会議室に戻ると気まずい雰囲気で身の置き場がありませんでした」

困った久美さんは、高校時代からの親友の輝子さんに経血量の多さの悩みを打ち明けました。

「それなら月経カップを使うといいよ」

と教えてもらい、月経カップの存在を初めて知った久美さん。

「早速、月経カップを購入して使ってみました。はじめは使い方に戸惑いましたが、慣れると快適で、やっと生理漏れの不安から解放されたんです」

月経カップで生理漏れの悩みが解消された久美さん。

輝子さんにお礼を言ったところ、

「そもそも生理の出血量が多いのは更年期が原因かもしれないよ。一度、婦人科に行ってみたら?」

とアドバイスされたそうです。

 

経血量の多さの原因は更年期だった

輝子さんに更年期を指摘されて不安になった久美さんは、婦人科を受診することにしました。

「更年期になると、女性ホルモンのバランスが乱れるため、経血量が極端に増えたり、不正出血が生じたりすることがあります。漢方でバランスを整えてきましょう」

と医師から説明されて漢方薬が処方されました。

処方された漢方薬は温経湯(うんけいとう)。

温経湯は、血(けつ)を補い巡りをよくしてホルモンバランスを整え、過多月経や更年期障害の改善が期待できる漢方薬です。

「更年期はまだ先だと思っていたので驚きました。漢方薬をはじめて、だんだんと生理の出血量が減ってきました。しっかり体調を整えていきたいと思います」

 

▶【後編】このほか、過多月経に悩む人が飲むべき漢方薬は?専門薬剤師が教えます

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