お育ちのいい人が「階段で絶対にしないこと」って?マナーのよさには理由がある
普段何気なく使っている階段ですが、多くの人が使うものなので心遣いが必要です。
知らず知らずのうちに周りの人に迷惑をかけていることもあります。特に思いやりが必要なポイントや振る舞いを変えれば麗しくなるポイントを(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田玲子先生に教えていただきました。
【 気品を身につけるシンプルな教え#63階段上り下りのマナー編 】
階段の上り下りの際、腕を振っていませんか? 危険ですし、美しくありません
混雑した場階段の上り下りでは、「腕や手」に気を配ることを忘れがちです。もちろん大手を振って歩いてはいけませんが、だらんと垂らさず、軽く肘を曲げて脇を締めるとたおやかな姿になりますね。
階段を上る時、ご自身の「姿勢」を意識したことはありますか?
恐らく無意識に階段を上ると、背筋が伸びずに前に倒れ、前かがみや猫背の姿になってしまいがちです。
階段を上る時にも、腰から頭まで一直線になっているイメージで背筋を伸ばすだけでエレガントな姿に変わります。
もうひとつ、ヒールの高いパンプスの際に注意したいことがあります。
階段を上る際に、靴の前方だけを階段に乗せ、ヒール部分は乗せずに上がっていませんか?ヒールが高ければ高いほど、きちんとソール全体を段に乗せて上がるほうが圧倒的に美しく見えます。
階段を下りる際ヒールのカンカンした音は意外に目立っています!
階段を下りる時に、驚くくらいヒールの足音をたてる女性がいます。「カン、カン、カン」と金属的な音の場合は、恐らくヒールのゴムの部分がなくなってしまい、金属の部分がむき出しになっているために、下りる時に音が響いてしまうのだと思います。
日頃のお手入れの際にはヒールの裏の部分もチェックしましょう。金属が出ていたら、修理に出していつも良い状態に保つようにいたしましょう。
階段を走っては危険ですし、決して美しくありません
急いでいるときもあるでしょう。しかし、階段は慌てて上り下りするとケガの原因にもなりますので、慌てず落ち着いて足音にも気を付けて、上り下りするようにしましょう。
急いでいるとぶつかってしまい他の人にまで怪我をさせてしまいます。ぶつからなかったとしても、走っている人がいると他の人は道を譲ったりなど気を遣わせてしまい、迷惑に感じる人もいます。
横並びで歩きながらの階段上り下りも危険
横並びで階段を上り下りしている姿を見かけます。階段で後ろに人を詰まらせてしまったり、すれ違う時に正面衝突するなど危険です。階段の上り下りは、人の流れに沿って歩き、数人で横並びで歩かず、狭いときは、立ち止まって譲る事が大切です。
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