「年をとってもスレンダーな姉。一方、私はどんどん太って」40代、姉への劣等感は強まる一方で…【アラフォー・オトナの思春期相談室】
40代は「大人の思春期」と言っても過言ではないくらい、さまざまなことに多感になる年代。環境や体調が目まぐるしく変化する女性も多く、不安定な気持ちを抱える人も少なくありません。この連載では、今を生きる40代女性たちの赤裸々な姿を、自身も40代である並木まきがご紹介します。
姉は才色兼備…でも私はコンプレックスだらけ
バツイチでひとり息子を育てる43歳の文香さん(仮名)は、仕事と子育てを両立しながらも日々、悶々とした気持ちを抱え続けているそう。その理由は「2歳年上の姉」だと話します。
「姉もバツイチでシングルマザーなのですが、見た目も若いし仕事もバリバリで、私よりもはるかに高年収。さらには私よりも美人で、いつも素敵な彼氏が途切れないタイプです。
姉が私にマウントをしてくることは一切なく、むしろ私の生活をいつも心配してくれていて、何かと気にかけて贈り物をしてくれるなど、妹から見ても完璧な女性なんです」
才色兼備な姉と比べ、自分はコンプレックスの塊だと感じているという文香さん。人生には波があるとわかっていても、年齢が近い姉と自分の違いを意識しないわけにはいかないそうです。
「この前も私は、おかしな男性と付き合ってしまって。モラハラというか、無言で圧をかけるような変わった男性でした。結局、私はその人と半年ほどで別れたのですが、別れ際に『君に使ったデート代をすべて返せ!』と言ってくるようなセコイ男性で…。
プライベートがとことんうまくいかないなって落ち込むたびに、毎日楽しそうな姉の姿が思い浮かび、自分と比べて落ち込んでしまうのです。
それに…、体型も姉と私では姉妹とは思えないくらい違っていて。姉は今もスレンダーですが、私は中年になってどんどん太ってきていて、自分でもなんとかしないとまずいって思っているくらいです」
姉を超えることは一生ないのだろうと考えると憂鬱な気分に
「勝ち負けではないのは分かっているのですが、私が姉を超えることは一生ないのだろうと思うと、憂鬱な気分が抜けません。若い頃、つまり30代までは『まだ逆転のチャンスあり!』と思っていたけれど、40代になって、ぼちぼち自分の限界が見えてきた気がしていて。
姉は努力家だから私の何倍も、いろんなことに努力を続けているだろうとも思いますが、それが分かっているのに同じようにできない自分にも自信を失います。
友人など、他人と比較するのであればその人と距離を置けば済む話ですが、私が意識しているのは唯一の姉妹である実の姉なので…、今後も一生、姉の近況を知るたびにコンプレックスが上積みされていくのかもしれないと思うと、本当に憂鬱でしかありません」
▶漠然とした不安感を払拭するには
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