峯岸みなみ「私でいいのでしょうか?」【スタイルブック・編集ここだけの話】

2022.09.05 LIFE

「峯岸みなみさんの本を作るんだけど、一緒にやってもらえないかな?」編集さんにそう声をかけて頂いたとき、私が持っている峯岸さんの知識は“元AKB48の子”、‟ガチャピンをやった面白い子“、‟東海オンエアのてつやの彼女”、正直それくらいでした。

ただYouTubeを見ることは大好きで、東海オンエアの動画にも元気もらっているいち視聴者として、「あのてつやの彼女ならいい子に違いない。絶対にいい本にしたい」という謎の意気込みだけはありました。今思うと、少しミーハーな部分もあったかもしれません。

 

「私みたいなものでいいのでしょうか?」

そんな私たちのはじめましてはZOOMでのご挨拶。峯岸さんは「私みたいなものがスタイルブックでおしゃれを語っていいのでしょうか?」「私の美容のことなんて知りたい人いるんでしょうか?」と、終始ネガティブで(笑)。今までいくつかのタレントやモデルのスタイルブックに携わってきましたが、「この服出したい」、「こんな美容術を教えたい」などなど自分に自信のある方が多かったので、おしゃれも美容も自信がない……となるとスタイルブックでいったい何を伝えればいいのだ? と正直ちょっと不安になりました(笑)。

 

だけど、改めて取材を始めると、“峯岸みなみ”という一人の女性にどんどん惹かれていったんです。好きなるのに時間は必要ありませんでした。

 

私服を使ったページを作るためにお宅に伺った際、とってもオシャレな服をたくさん持っているのに、その「組み合わせ方がわからないんです。スタイリストさんに協力してもらえたらうれしいです」そう言って夜中まで一緒にコーディネート組みをしました。(スタッフ分のコーヒーとカフェラテ、そしてたい焼きを買ってきて来てくれた優しさにも感激。深夜のたい焼きは本当に美味しかったな~)。

自己流メイクを語ってもらっているときも、「筆を洗うのがめんどくさいので、指で塗ります」「眉はこだわりないので、今ドンキでコスメ買ってきました」などなど、色々な場面で正直な人だな、見栄を張らない人だなと「わかるわかる~」と共感の嵐だったんです。

そんなこんなで「どうにかして、峯岸さんのこの魅力を多くに人に知ってもらいたいな」そんな思いが強くなっていきました。むしろ芸能人っぽくない普通さに面白みを感じて、これを発信したいと思うようになったんです。

 

話を聞くほど、共感できる部分が

事前に峯岸さんの本を読んだり過去の動画を見ていたので、“ネガティブ”なんだろうとは思っていましたが、実際に話してみると想像以上のネガティブっぷり。芸能人って可愛いし、人気者だし、お金も持ってるだろうし、みんな自信満々でしょってどこか偏見を持っている部分があったので、それを全く感じさせない峯岸さんのネガティブ具合に「あ、この人ガチなんだな」と悟ったんです(笑)。

ただ、話を聞き進めるうちに、納得してしまう部分というか、改めて共感できる部分が多くて、自分もそうだということに改めて気づかされたんです。私だけでなく、周りを見返してみると、自分に自信がある人なんてほとんどいないじゃんって。

小学生時代、ダンスが得意で自信満々だった少女が、AKB48に入って自信をどんどん失っていく話。
私も小学生時代に人気者だと思っていたのに、転校先でまったく友達がいなくなってしまい、自信を喪失しました。新たなコミュニティに属することで、自分ってそんな大した人間じゃないんだなって思い知らされたなぁ。

AKB48としてデビューしてからも、ずっとポジションははじっこで、結局可愛い子しか活躍できないんでしょって腐っていく話。
私も可愛い子たちばっかりで、自分だけ相手にされず、盛り上げ役に徹した合コンを何度経験したことか。規模が違いすぎて比べるなって話だけど、そうやって少しずつ自信をなくしたなって。

芸能界で仕事をする上で、あまりにも自分が普通すぎるから、もっと個性やセンスがあったらよかったのにっていう話。
私もファッション誌の編集部に在籍していた頃、センスのいいページを作る同僚を横目に、自分が作る普通のページを眺めては何度も落ち込んで、向いてない、辞めたいと思うことが多々ありました。

 

短所が長所になる日がくるかもしれないよ

 

出来事は違えど(違いすぎるけど)、そのときあった気持ちには共感しかなくて。きっと私以外にも同じように感じる人が多いんじゃないかなと思うんです。だって、世の中のほとんどの人がセンターには立てない人。はじっこでなんとか踏ん張って生きている人。それでも自己肯定感を高めようと言われている現代で、何かしなきゃと立ち上がって、もがいて、泣いて、笑って、また苦しくなって、やめたくなって、でもやっぱりやらなきゃいけなくて……。どうにか生きているそんな時代な気がします。

そんな多くのはじっこに立つ人たちに「結局可愛いは正義で、センスのある人が勝つ。だからそんな簡単にはじっこを愛せないし、自信は持てない。でも、現状維持でもいいから今与えられた場所で生きてるだけでいいじゃん。もしかしたら短所が長所になる日がくるかもしれないよ」って正直に言ってもらえている、そんな気がしたんです。

この本を作って改めて、峯岸みなみ=てつやの彼女(お嫁さん)ではなくなりました。本当にすごく魅力的な人です。夜中のたい焼きだけじゃなく、炎天下での撮影中に、スタッフを日傘の中に迎え入れてくれる人。重い荷物を持っていたら一緒に持ってくれる人。誰かの気持ちに寄り添えるとても優しい人なので、きっと本を読んだら峯岸みなみという一人の女性を好きになっちゃうと思います。

 

 

可愛らしさは天下一品!

 

最後に、中身の話ばかりしてしまいましたが、見た目の可愛らしさはさすが元アイドルなだけあって、天下一品です。実際に会うと顔の大きさはチワワくらいしかありません。お目目はクリンクリンで、お肌はちゅるちゅるです。手足も細くて本当に可愛いんです。そんな彼女の可愛い写真もたっぷり詰まってます。

最初は伝えることがあるのか不安だったのに、最終的には伝えたいことがありすぎて、1冊に収まりきらなったように思います。のせられなかったその先は、テレビやYouTube、SNSで知ることになると思います。絶対今より活躍するはずだから。推しの活躍がこれからも楽しみで仕方ありません。

 

「短所ネガティブ 長所ネガティブ」
峯岸みなみ 著

出版社 ‏ : ‎ 主婦の友社 (2022/9/1)
発売日 ‏ : ‎ 2022/9/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 128ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4074523574
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4074523573

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文/豊澤恵

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この記事を書いたのは
主婦の友社 編集者 一久保法士

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