お医者さんガチャはもう疲れた。「本当に自分にあった医師」の見つけ方とは?【宋美玄×アルテイシア】2
更年期世代から始まり、閉経後の女性の約半数に起こると言われている「GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)」。
ひらたく言うと尿漏れ、頻尿、性交痛など「おシモ」の諸症状のことですが、なかなか周囲に相談しにくく、ひとりで悩んでいる女性も多い問題です。
そこで今回オトナサローネでは、産婦人科医の宋美玄先生と作家のアルテイシアさんをお招きし、読者50名の皆様と一緒に「おシモ」の問題に関してオープンに話す公開オンライン取材を開催しました。
1時間半の取材を13本の記事に起こし、丸ごとお届けする本連載。この記事は2本目です!
<<最初の記事「子宮を取ったらどうなるの?誰にも聞けなかった『おヘソから下のトラブル』、ここでズバリ解決!」
【宋美玄×アルテイシア公開取材全文ログ#2】
病院に関する情報収集の正しい方法
アルテイシアさん:医療関係者ではない人から(子宮を取ると)「更年期が早くなるらしい」「男っぽくなる」「老ける」と色々言われることがあるとします。それは「違うよ」って明確に言えるのだけど、前に、友達が子宮を取ろうかと悩んでいたときに、お医者さんから「子宮を取ってしまうと臨月の妊婦みたいにお腹が膨らむ」と言われたって。
宋先生:なにそれ、そんなお医者さんいるの? そんな(お腹が膨らむ)人いないでしょ。
女性としての感性が失われるとか、金運がなくなるとか、子宮が怒りをためこんでいるとか、そういう物言いは罪作りだと思う。臨月みたいになるとか、本当にそうだったらとっくの昔に共有されてることでしょう。そういうことを言うお医者さんは困るなあと思いました。
アルテイシアさん:いろんな友達から聞くけれど、お医者さんガチャみたいなのあるじゃない。
宋先生:情報収集はネットで行ったらダメです。ネットの口コミはサクラとか、業者とかが混じっていて、プラスもマイナスも色々。「あの先生に実際にかかってみて、私にはよかったよ」という声がいちばん確実。
アルテイシアさん:知り合いの実際の声ね。
宋先生:そのほかは、そのクリニックのHPとかで、何の診療を大事にしてるかを見る。絶対書いてありますよ。例えばうち(丸の内の森レディースクリニック)のHPを見たら不妊治療目的では来院しないと思います。お産メインの病院に行って、生理痛や更年期をあまり診てもらえなかったというのは、力の入れ方が違うからです。
最終的には、合う・合わないがありますよね。うちのクリニックにも何人か先生がいるけど、めっちゃいい先生なのに「説明が分からなかった」と言われることがあります。だから実際にかかってみるしかない部分もあって。絶対に嫌な思いをしない方法というのはないと思う。
アルテイシアさん:宋さんがやってる「みんリプ」っていうサイトは?
外部リンク>>みんリプ
宋先生:リプロダクティブ・ヘルス・ライツに賛同しているというだけで、私から見て信頼できるとかまでは分からへんねんけどね。
でも、世の中には、生む産まないとか、性のこととかを女性の権利とすら思っていない医者もいるから、そういう大外れはないでしょう。私も医者を20年以上やっているけれど、中絶する女性に説教したり、レイプされた女性に「次から気をつけなさい」とか言う医者がいる世界やねん。そういう大外れがいない、というリストです。
アルテイシアさん:というわけでみなさん「みんリプ」、大外れはいないやろということで、よかったら見てみてください!
▶▶次回「『ミレーナ』を入れるとどんな変化が起こる? 医者自身が実際に入れた感想は!」に続きます(5/24 20:30更新)
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■アルテイシアさんの作品は!
『離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由』650円(10%税込)/幻冬舎
『ヘルジャパンを女が自由に楽しく生き延びる方法』781円(10%税込)/幻冬舎
『田嶋先生に人生救われた私がフェミニズムを語っていいですか!?』1650円(10%税込)/KADOKAWA
■宗美玄先生のクリニックは!
丸の内の森レディースクリニック
東京都千代田区丸の内1・5・1 新丸の内ビルディング9F
(文/星雅代)
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