出産から7年、膣のゆるみに悩んでいます。どうすれば元に戻りますか?【宋美玄×アルテイシア】10
更年期世代から始まり、閉経後の女性の約半数に起こると言われている「GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)」。
ひらたく言うと尿漏れ、頻尿、性交痛など「おシモ」の諸症状のことですが、なかなか周囲に相談しにくく、ひとりで悩んでいる女性も多い問題です。
そこで今回オトナサローネでは、産婦人科医の宋美玄先生と作家のアルテイシアさんをお招きし、読者50名の皆様と一緒に「おシモ」の問題に関してオープンに話す公開オンライン取材を開催しました。
1時間半の取材を13本の記事に起こし、丸ごとお届けする本連載。この記事は10本目、宋先生への質問タイムです!
<<一本前の記事「トランポリンは骨盤底筋をいためつける!? ほかにも気をつけるべきエクササイズは…」を読む【宋美玄×アルテイシア公開取材全文ログ#10】
骨盤底筋を鍛えるには?
Q:骨盤底筋を鍛えるにはどうすればいいでしょうか?
宋先生:まずは、受けるダメージを減らすことが大切です。慢性的に便が固くてウンウンきばっている人は、便を柔らかくする薬を飲んでスルッと出るようにする。喘息で咳がゴホゴホ出てる人は、調整して咳がなるべく出ないようにする…などです。
骨盤底筋トレに関しては、フィットという運動があります。胸腔内を陰圧にして、骨盤底筋とかを全部上に持ち上げる体操です。しゃっくりが止まるので、子供にもよくやらせています。
帝王切開と加齢の関係
Q:帝王切開経験者特有の加齢症状はありますか?
宋先生:実はですね、おシモということに関すると、帝王切開の方のほうが、経膣分娩の方より有利ですね。骨盤底筋が傷んだりしていないので。
一回おなかを開けているぶん、そのあと子宮筋腫や卵巣嚢腫や悪性腫瘍の手術をするときに、帝王切開の跡が癒着していて手術がやりづらいというのはあります。でも「帝王切開をしたせいでこうなった!」みたいなことは、あまりないです。
加齢症状に関しては、心配なさらないで大丈夫ですよ。
膣の緩みの治し方は?
Q:膣の緩みはどう治したらいいでしょうか? 出産から7年経っていますが、膣のゆるみで夫がイケないようです。
宋先生:7年経って戻っていないなら、自然には戻らないでしょうね。モナリザタッチでふわっとさせる、膣にヒアルロン酸を打ってちょっと狭める…などもあると思うのですが、なかなか「元の状態」というのは難しいかもしれないです。
セックスのときに旦那さんのペニスを締め付けるイメージを持つと、自分自身もイキやすくなるし、相手も多少なりともよいと感じてくれると思います。恥骨直腸筋を締めるケーゲル体操を、セックスの最中にやってください。
▶▶次ページ「トランポリンは骨盤底筋をいためつける!? ほかにも気をつけるべきエクササイズは…」に続きます
<<前の記事「トランポリンは骨盤底筋をいためつける!? ほかにも気をつけるべきエクササイズは…」を読む
■アルテイシアさんの作品は!
『離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由』650円(10%税込)/幻冬舎
『ヘルジャパンを女が自由に楽しく生き延びる方法』781円(10%税込)/幻冬舎
『田嶋先生に人生救われた私がフェミニズムを語っていいですか!?』1650円(10%税込)/KADOKAWA
■宗美玄先生のクリニックは!
丸の内の森レディースクリニック
東京都千代田区丸の内1・5・1 新丸の内ビルディング9F
(文/星雅代)
続きを読む