小室眞子さん「皇室に生まれた女性」に私たちが背負わせてしまったもの
苦難をつぶさに見てきた。生まれながらのプリンセスだけが持つもの
プリンセスの苦悩を誰よりも知り、支えているのは、生まれながらに皇室にいるプリンセスでしょう。美智子さまがお声を失うなど、ピンチのたびに寄り添う紀宮さまの姿を記憶している人は多いと思われます。雅子さまも愛子さまの存在がお心の支えであったことは、想像に難くない。そういう苦労をつぶさに見て支えてきた生まれながらのプリンセスたちもまた、そう簡単に折れたりしない、庶民からは想像し得ない強さを持っているのではないでしょうか。
「3LDKのプリンセス」と呼ばれ皇室入りした紀子さまは、皇室にうまく適応し、38歳にして悠仁さまをお生みになりました。これまで「いい嫁」街道をひた走ってきた紀子さまにとっても、眞子さんにとっても、今回の結婚は最大の“難所”ではありますが、それは“見せ場”であることを意味します。眞子さんが安定した生活を営めれば、きっと国民も「いろいろあったけど、よかった」として祝福し、秋篠宮家への敬意も戻ることでしょう。
ずっと人目にさらされてきた眞子さんにとって、結婚してまでマスコミに追いかけられ、見られることは納得がいかないことかもしれません。けれど、はからずも人の興味をひいてしまうようなことをしてしまうのは、プリンセスとしての性もしくは運命なのかもしれません。
結婚した今もいろいろ小室夫妻について言われるのは、夫妻の経済的基盤がいまいち盤石ではないため「そのカネはどこから出ているのか」と疑惑の目で見られているからでしょう。そういう疑念を払しょくするためにも、眞子さんは日本の元プリンセスだという経歴をいかして、堂々とお仕事をしたらいいのではないでしょうか。夫をアテにするよりも、高収入で安定している気がします。
ニューヨークに到着し、ようやく笑顔を見せた眞子さん。それほどまでに日本が嫌だったのかと思うと、オバサンは少し悲しい思いがいたしますが、私の経験から言うと、海外に住むと日本や皇室に対する思いは変わります。離れて初めて見えるものもあるかもしれません。
夫妻の新生活に幸多からんことを、祈るばかりです。
つづく▶▶「小室眞子さん、生まれながらのプリンセスだけが持つ「私たちには見えないもの」
文/仁科友里
この記事は2021年11月に初回配信されました
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