梅宮アンナ、娘に「口すっぱく」言ってきた3つのこと「あいさつ」「言葉づかい」意外なもうひとつは#5

2023.06.16 WORK

「子どもだから」と容赦はしなかった。子どもであっても場の空気を読む

――あまり「子ども扱いしなかった」というお話もありましたよね。

 

はい。もうひとつ、百々果が小さいときから口をすっぱくして注意してきたことに、「場の空気を読むこと」がありました。2〜3歳くらいのときから、大人が話しているところに「ねえねえ」と割って入ってきたら「今お話をしているでしょ。私たちの話が終わってからにして」って。「場の空気を読みなさい」って。まったく子どもファーストではありませんでした。

 

百々果は小学生くらいのときから空気を読む力のある子に育ちました。とはいえ、自分の考えというものはすごくある子なので、周りの空気に迎合するという子ではないんです。親からしたら「もうちょっと愛想よくしてくれたらな」と思うほどに。

 

そういえば、娘のアメリカのアルバイト先に顔を出したとき「百々果は、余計なことを言わないし、余計なことに首を突っ込まない。聞かないふりもできるし、すごく賢い子だね」と言われて、あ、ちゃんと空気を読んで生き抜く力がついてるなと思いました。

 

 

それを目指したわけではないが「友達のような親子」になった。でも、決して友達ではない

今は、自他共に認める、なんでも話せる「友達のような親子」ですが、娘が思春期の頃は、生意気な口をきくこともあって、取っ組み合いの大げんかもしましたよ。

 

そんなときはきれいな日本語なんて言ってられません。「あ? 今、親に向かってなんて言った?」なんて言ったりしてね。怖いですよ私。無視ももちろん許しません。でもね、娘が中学生くらいになると、取っ組み合いのけんかにも負けちゃうわけ。ほら、あっちは日々バレーボールで鍛えてるから。服も破れるし、あざもできましたよ。もうお互い真剣勝負ですよ。

 

仮に友達のような親子であっても、親子は決して友達ではないんです。そこの線引きは、なあなあにはせず、きっちり引いていました。

 

百々果もなかなか頑固なので、すぐには謝れないことも多く、そういう場合は時間をおきました。その間はお互い口もききません。

 

2〜3日たってから「自分でも何が悪かったか本当はわかってるでしょ? ラインで、自分の何が悪かったかを書いて、反省文を送りなさい」ってメールをするんです。

 

すると、ちゃんと「ごめんなさい。私が悪かった」って謝ってくれます。ポイントは「必ず、何が悪かったのかを書いてもらうこと」。面倒くさいからと、その場しのぎで謝っても意味がありませんから。

 

私の方で気をつけていたのは、娘に「私がやってほしくないことをはっきり伝えておくこと」です。子どもも、親が何をしてほしくないのかわからないと気をつけようがないので困りますよね。いきなり怒られても、反省するのは難しいですから。自分がやってほしくないことを伝えてなかったなと思ったら、いきなり怒ったりはしません。

 

わが家のルールは、親に失礼な口はきかない、うそやごまかしはしない、約束したことは破らない、私が家にいないときに私の知らない人を家に入れない、などでしょうか。

 

 

反面教師として教えたのは「この世に悪い人はいる!」

――こうした教えはすべてご両親、梅宮辰夫さんとクラウディアさんの教えに基づくのでしょうか?

 

いいえ。私は、親元にいるときずっと「世の中に悪い人はいない」と言われて育ったんです。だから、むやみに人を疑ったりするのは、悪いことだと思って育ったんですね。

 

でも、社会に出てつくづく思ったのですが、いるんですよ! 悪い人、ずるい人、うそをつく人、だます人、人の足を引っ張る人。たくさんいます。何度「両親は私に世の中に悪い人はいるよって教えてくれなかったのよ」と思ったことか。

 

ですから私は百々果に「悪い人はいるから、気をつけなさいね」と言い続けてきました。私は案外リアリストなんです。

 

——ズバリお伺いしますが、そんな百々果さんの異性関係で心配することなどはありますか?

 

その質問も、同世代の娘を持つファンの方からよくされるんですけれども、娘が中学生くらいのときから、ボーイフレンドは、むしろいてほしいと思っていました。

 

私の持論なのですが、女の子は、彼氏がいないとはじけて遊ぶ傾向にある! 大好きなボーイフレンドがいる方が、いちずで生活も落ち着くんです。

 

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