
梅宮アンナ、娘に「口すっぱく」言ってきた3つのこと「あいさつ」「言葉づかい」意外なもうひとつは#5
三度目の不登校? 娘が2年間ニートになった。母親はどう見守るべきなのか
——さて、ここまで話題に出てきている百々果さんですが、コロナ禍の直前に日本で高校を卒業し、渡米。そのままアメリカの州立大学へ進学されたのですよね?
そうなのですが……。進学した年にコロナウイルスが流行し、オンライン授業ばかりでほとんど学校に行くことができなくて。半年くらいたった頃でしょうか、百々果から「大学にいる意味がわからない。退学したい。学費無駄になっちゃうけどいい?」と相談されました。
彼女の様子を見て、これは「頑張れ」と無理強いしてもよくないんだろうなと思ったので「いいよ」と答えました。百々果って、安易に答えを出す子ではないんです。慎重で忍耐強い彼女がそれだけ大きな決断をするってことは、よくよく考えてのことなんです。
でも、日本に帰ってきたはいいものの、こちらもコロナ禍ですし、そこから2年ほどは本人もやりたいことが見つからなくて。すごくつらそうでしたね。
ある意味、三度目の不登校であり、2年間はニートでした。問題はね、スマホがあるから永遠に、いくらでも暇つぶしできちゃうってことなんですよ。
—— 百々果さんの芸能界デビューというのは考えたことはないのでしょうか?
幼いときから、私の現場にちょこちょこ連れて行って仕事の様子も見せてたし、場合によっては同じ仕事もありなのかななんて思ったこともあるけれど、百々果はもの心ついたときから芸能界には絶対進まないと言っていました。
芸能レポーターが昼夜かまわず押しかけてきたり、いきなり写真を撮られたり、私があることないこと悪口書かれたりしているのを体験してしまったから。夢も持てないですよね。
百々果さんが20歳に。「自立できる人間に育てる」という目標を振り返ると
百々果がついに20歳になったんです。2年の間、目標を見失った娘をじっと見守っていましたが、そろそろカツを入れるときかなと思って「あなたどうするの? もう真剣に動きだすときじゃない?」って言ったんです。
しばらくして娘から「やっぱり学校に行こうと思う」と言われました。でも、彼女は、当初ハワイの学校に行きたいと考えていたんです。
私は直感的に違うんじゃないかなと思ったので「例えばフラのように、ハワイでしか学べないことがあるのならいいけど、そうでないのならもっと大きいところ、本土に行った方がいい。カリフォルニアで生まれたんだから、生まれた場所に戻ってみたら?」とアドバイスしました。
結局、彼女は、ビジネスを学びたいということでカリフォルニア州のコミュニティカレッジに進みました。コミュニティカレッジとは公立の二年制の大学で、正直、学歴という視点で見たら大学よりも世間の評価は下がると思います。でも、彼女が調べて決断したことですから心から応援しました。
今、百々果は将来不動産売買の仕事をするエージェントになりたいという目標を見つけました。来年は、コミュニティカレッジをやめて不動産の専門学校に行きたいと言っています。コミュニティカレッジは学費も期間ごとに払えるから無駄にならないんですって。
親の目から見ても、今、彼女はすごく頑張っています。アメリカがすごく性に合うみたいで、毎日がすごく楽しいんですって。彼女がずっとお世話してきた愛犬のスーちゃんとバブルスくんも連れて行ってしまったし、もう、日本にはあんまり帰ってこないんだろうなと思うと寂しいけれど、仕方ないですね。
(と、ここで涙目になってしまうアンナさん)
もうねえ。娘のところから帰ってくる飛行機で涙が止まらなくなったり、娘との距離が離れていくことを実感するたびに、ひとりでおいおい泣いちゃったり。自分でも「あら? 私、こんなにモモさんのこと好きだったかしら?」って思うほど感傷的になっています。
でもね、子どもはしかるべき時期に親離れしなくちゃいけないし、子どもが親から独立できるように背中を押すのが親のいちばん大切な仕事だと思っているので。
とはいえ、親から見て娘に足りない部分は、まだまだあるので、注意したり、怒ったりすることはありますよ。
先日も、報告・連絡・相談、いわゆる「ほうれんそう」がないことにブチギレました。穏やかに注意しているうちは響かないんで、最後は厳しめに。今後、社会に出て仕事する上でも絶対に身につけないといけないことですから。
「仕事ならやる」なんてことはありえなくて、日頃からやっておかないとできません。「ほうれんそう」って、仕事のためのスキルというよりも、結局、相手を不安にさせないとか、感謝の気持ちを伝える、という思いやりの心でもあるんですよね。
そんなこんなで子育てがひと息ついたとはいえ、まだまだ「人間教育」は続くのかなと覚悟してもいます。
子育てがひと息ついた今、次なる自分の人生でやるべきことを考えています
今、50歳というタイミングで、自分の人生を振り返ると……。
つらかった小学校、中学校時代。続いて、自分で探した高校でようやく楽しく過ごせた10代。
モデルとしてタレントとして駆け抜けた20代、子育てに七転八倒した30〜40代。
そして、50歳になるまでの2年間は、父が亡くなった後の法的、物理的な整理整頓と引き継ぎ。こんな感じでしたね。
さて、50代は何をするのか。まだお話はできないのですが、企画していることがいろいろあります。その準備のためにもアメリカに頻繁に出かけることに。
また、皆さんに、お伝えできる機会があったらなと思っています。
取材・文/斯波朝子(オフィスCuddle) 撮影/廣江雅美
▶梅宮アンナ初の独白「40年前、私立小で教師にいじめ抜かれた私が、ひとり娘のお受験を決めるまで」
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