45歳「寝ようとすると身体がほてる」あのとき「更年期」を疑っていれば避けられた大トラブルって

「最近、寝つきが悪くなった」「ぐっすり眠れない」などのお悩みはありませんか?

日本の女性は平均で50歳頃に閉経を迎えますが、閉経前の5年間、後の5年間は更年期と定義されます。

これらの時期は、さまざまな心やからだの不調に悩む女性が多いようです。

更年期のお悩みのひとつに、「ほてりや発汗などの血管運動神経症状による不眠」があります。

今回は、このような不眠の改善法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらいました。

 

寝ようとすると、謎のほてり感でうまく寝付けなくなるんです

奈美さん(45歳)は最近、からだがほてり、熱くなって眠れないと悩んでいました。

 

「夏場のお布団の熱のこもった暑さ、べったりとした不快感ってありますよね。あれが身体の内側からも外側からもものすごく強くなる感じと言いますか。この半年ほど、布団に入ると、からだがほてって熱くなります。まだ夏前ですがすでに冷房も使っていますが、いちどほてり始めるとぐっしょりと汗をかくので不快で深いで、ちっとも眠れません」

 

毎日、ベテラン保育士としてバリバリ働いている奈美さん。

 

「保育士の仕事は激務です。持ち帰りの仕事もありますし、そもそも昼間だってほぼずっと子どもを追いかけまわす仕事ですから、毎日夜になればぐったり。やっと眠れる、疲れた……と布団に入っても、ほてりに襲われてしまうとぐっすり眠れません。本当につらいです」

 

睡眠をしっかりとれないまま朝を迎える日々が続いたところ、無理がたたったのか、大事な保育園のお遊戯会の日に大遅刻してしまいました。

 

「保育士はお子さんをお預かりするという責任ある仕事ですが、中でも遅刻が厳禁であることは基本中の基本。40代にもなってこんなこと、本当に保育士失格だと落ち込みました」

 

薬局で眠れないと相談してみたら意外な反応「更年期のチェックしてみませんか?」

落ち込む奈美さんは、ある日、通りすがりの商店街の漢方薬局のポスターで「ほてり・のぼせ、ご相談ください」の文字を発見しました。

「私の睡眠を邪魔する謎のほてりも、なんとかならないかしら」

そう思った奈美さんは、勇気を出して薬局に入り、現在の症状を相談してみました。

眠れないこと、仕事に支障が出ていること、その原因は寝入りばなのほてり感であること。ここで返ってきたのは意外な反応でした。

「失礼ですが、ご年齢はおいくつですか? ほてりや発汗で眠れないというのは、更年期の代表的な症状のひとつです。一度、更年期のチェックをしてみませんか?」

 

更年期の始まりは多種多様

女性の場合、閉経前の5年間と、後の5年間が「更年期」と定義されています。

ですが、閉経の年齢や症状の出方には個人差があり、更年期の始まりや症状に気づかない女性も多いようです。

一般的に、女性ホルモンの分泌は、30代半ばにピークをむかえ、その後、30代後半から少しずつ減っていきます。

このホルモンバランスの乱れに加えて、ストレスや疲労などにより自律神経が不安定になると、更年期に似た心やからだの不調が生じやすくなるのです。

自律神経の乱れにより、血管の収縮・拡張のコントロールがうまくできなくなると、ほてりや発汗といった血管運動神経症状が生じます。

この現象が夜に起きることが、のぼせや発汗による不眠の原因と考えられています。

つらい症状をそのままにせずに、早めの対策で心とからだのバランスを整えていきましょう。

 

つづき▶更年期の入り口にぴったりの漢方薬って?「この名前は知らなかったかも」

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