「しずめる」ではありません。「鏤める」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「鏤める」です。
「鏤める」の読み方は?
「しずめる」と読みたくなるところですが、「鏤める」の読み方は「しずめる」ではありません。「しずめる」は漢字で表すと「鎮める」と書きます。
「鏤める」は漢字だけで見ると「え、なんて読むの?!」と戸惑ってしまうものですが、意味や例文を見れば読み方が思い浮かぶはずです。
「鏤める」は
金銀・宝石などを、一面に散らすようにはめこむ。また比喩的に、文章のところどころに美しい言葉などを交える。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。例文には「宝石を鏤める」などが挙げられます。
正解は……
「ちりばめる」です。
「鏤」という漢字には「ちりばめる。える。きざむ。木や金属などにきざみつける。かざる」という意味があります(出典元:鏤|漢字一字|漢字ペディア)。
読み方は
- 音読み ロウ・ル
- 訓読み ちりば(める)・え(る)・きざ(む)・かざ(る)
です。
日本漢字能力検定1級に相当する漢字なうえ、表外字(常用漢字表に入っていない漢字)のため、日常生活で見かけることは少ないかと思われます。
「ちりばめる」と見て、「散りばめる」という漢字表記が浮かんだ人も少なくないはずです。辞書によっては「鏤める/散りばめる」と記されているものもあります。「ちりばめる」という言葉の語源には「散らしたように細かく刻みつける」という説もあるとされ、決して間違いではないとされていますが、漢字を当てる場合には「鏤める」が本来の表記のようです。
参考文献:新聞漢字あれこれ66 「ちりばめる」 平仮名の理由 | コラム | 日常に“学び”をプラス 漢字カフェ
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