51歳。このブツブツは帯状疱疹じゃなくて水ぼうそう⁉ 編集部員が罹患!【医師監修/Q&Aつき】

【発症前日】体がだるい!

金曜のオフィスで残業をしていたんですが、足のつけ根がなんだか痛い…。
長時間の座り作業のせいなのか、最近太ったせいなのか、あまり気にせずにいました。ただ、いつもより肩や背中が張って重い感じがして、体もだるかったので「残業がこたえる年齢になったのか~」と、その日は仕事を切り上げて帰宅することにしました。

 

【発症1日目】顔に発疹が出てきた

翌日は土曜日。朝の身支度をしようと思って鏡をのぞいたら、小鼻のわきと口元、こめかみにうっすら赤いブツブツが。吹き出物?くらいな気持ちで、気にもとめていませんでした。ただ、昨晩からずっと体がだるくて、少し動くと横になりたくなるような倦怠感が続いています。熱を測ってみると、37.2℃。いつもこの程度の微熱なら、ここまでだるくないのにどうしてだろう?と思いながら、ダラダラ過ごしていました。

 

午後になってふと鏡をみると、こめかみの2つのブツブツが水疱に!
しかも、デコルテ部分、脇腹などにも赤い発疹が新たにできていました。水疱になっているのはこめかみの2つだけで、ほかは赤い発疹のまま。
じんましん? いや、水ぶくれにはならないだろう…と、だんだん不安になってきて、すぐに受診することにしました。

 

◆受診は内科じゃなくて皮膚科だった

熱とだるさがあるから…と、なんの疑問も持たず内科に予約の電話。すると、電話口のスタッフさんが「発疹があるなら、内科でなく皮膚科を受診してください」とあっさり。無知すぎる自分に驚きつつ、皮膚科に向かいました。

 

◆帯状疱疹?水ぼうそう? さて、診断はどっち⁉

皮膚科で顔と上半身のプツプツを見てもらうと、速攻で「水ぼうそうですね」と先生。発疹はあるものの「かゆくないのに、水ぼうそう?」とまだピンとこず……。

「51歳なんですけど、帯状疱疹でなくて水ぼうそうですか?」と質問すると、広域に広がっているし帯状になっていないので水ぼうそうなのだそうです。

「でも、第一子妊娠時に抗体価は足りていると言われたんですが」と食い下がる私。

先生いわく、「抗体価は徐々に減っていくものだし、免疫力が落ちていれば以前かかったことがある人でもかかることはあるんですよ」とのこと。

たしかに、よく考えてみたら第一子ももう15歳。つまり、抗体価の検査をした妊婦時代は15~16年も前のことだと、今更ながら気づきました。抗体価も下がっているはずです。

納得したところで、水ぼうそうは保育園や小学校では治癒証明がないと登校できない感染症だったことを思いだしました。水疱がかさぶたになるまでは、飛沫にふくまれるウイルスで空気感染し、水疱や排泄物からも接触感染をするそうです。これは、家族など周囲の人にうつさないようにしなければ!

 

◆飲み薬と塗り薬「カチリ」が処方されました

抗ウイルスの飲み薬「バラシクロビル(バルトレックス)」とかゆみ止めの塗り薬「カチリ(フェノール亜鉛華リニメント)」が処方されました。

「カチリは気休め程度かもしれないけど、塗って楽になりそうなら使ってみてね、飲み薬は1週間分を飲み切るように」と先生。

大きめの錠剤なので、飲み込むのが少したいへん。朝夕と食後に2錠ずつ服用しました。

 

【2日目】発疹が増えて、熱もさらに上がってつらい~!

飲み薬を飲んでいるものの、熱は下がらず37.6~37.8℃あたりをうろうろ。食欲もまったくなくて、ひたすら横になっていました。顔、デコルテ、脇腹くらいにしかなかった発疹も、どんどん増えてきました。
顔の発疹の数も、Tゾーンを中心にかなりの数になり、水疱にはなっていないものの、赤く隆起した発疹がたくさん出て、自分でもブツブツっぷりが気持ち悪いほどに…。
そして、おなかやバスト、背中、鼠径部、おしりにも発疹がどんどん広がってきました。

 

◆カチリ

だんだんとかゆみも出てきて、むずむずして眠りも浅くなっていたので、カチリを塗ってみることにしました。白い絵の具のようなゆるいとろみのある薬で、綿棒で発疹のあるところに塗っていきます。

ピタリとかゆみが止まるわけではなく、熱を帯びた発疹がひんやりするので塗らないよりは楽!という感じ。ただ、しばらくすると薬が乾いてペロリとはがれるのでシーツや床は無数の白い破片だらけに。ただでさえ熱でツライのに掃除機&コロコロで掃除をするという余計な作業が増えました。でも、掃除と塗った時のひんやり感を天秤にかけると、迷わずカチリを塗るのを選ぶくらいありがたい存在でした。

 

◆家庭内感染予防

水ぼうそうは水疱がかさぶたになるまでは、感染力がある病気。なので、家族に感染しないように、寝室にこもる、手洗いのタオルは別々、トイレとお風呂を使ったら除菌スプレー…などの対策をしていました。その甲斐あってなのか、家庭内感染はせずにすみました。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク