欲しいと思ったら「3日間考える」クセをつける【悩みを手放す21の方法#6】

2023.08.16 LIFE

曹洞宗徳雄山建功寺第18世住職で、庭園デザイナーの枡野俊明さんの新刊『悩みを手放す21の方法』(主婦の友社)の中から、自分がラクになれるヒントを4回に分けてご紹介します。

前回と今回のテーマは「吟味して買う」です。

 

▶前回の記事を読む
なんでもかんでもポチるのは卒業。買い物で失敗しない方法とは?

人間に必要なものは、実はほんのわずかだと知る

そうならないためにも、買うときの心構えが大切です。自分にとって本当に価値あるものを吟味してから購入しましょう。「新しい洋服を買ったら、クローゼットの中に似たような服があった」「賞味期限の切れた食品が山のように出てきた」などというを最近よく聞きます。以前は「バーゲンセールでつい買ってしまった」というケースが多かったのですが、コロナ禍になってからは「ネットショッピングでついついポチっしてしまったんです」という声も多く聞くようになりました。深く検討せずに買ってし まうときの代表的な失敗例です。

 

ひとつのものを手に入れるときには、それが本当に必要か、どんなときに使うのか、この先もずっと使い続けることができそうか、よくよく考えてみてください。そして今持っているもので代用できないか、もう一度考えてみることも大切です。

 

ネットで気に入ったものがあった場合、一度そのページを閉じて、3日間考えるくせをつけましょう。3日たっても欲しいと思えたら購入する、そんなルールを自分の中につくることも必要だと思います。

 

不要なものがなくなって部屋がすっきりすると、最終的に残ったものが大活躍できるようになります。それぞれの居場所を決め、使ったらその場に戻す習慣をつけてください。何度も使ううちに愛着も湧くでしょう。心が穏やかになっていくことを実感できるはずです。

 

やってみよう【一禅チャレンジ】

広告に踊らされない

私たちは今、あふれかえる情報の中で暮らしています。あの店がおいしい、この商品は使いやすい、健康でいたいならこれを飲もう……。特にスマホには注意が必要です。その人の興味に合わせた広告を次々に表示します。ときには「12時までに購入すればポイント10倍」など、決断を急がせるものも少なくありません。

スマホは単なる道具です。踊らされてはいけません。入ってくる情報を制御していきましょう。完全にシャットアウトはできなくて、ルールをつくることは可能です。スマホを開くのは1日◯時間だけ、通勤時間は見てもいいが家では見ない、ネットの広告は無視するなどなど。自分に何が必要かを決めるのは、自分自身です。

 

▶▶次回のテーマは「挨拶」
間違っている可能性大。正しい挨拶の2つの作法とは?

 

悩みを手放す21の方法(枡野俊明著/主婦の友社刊)

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プロフィール
枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
1953年、神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺第18世住職。庭園デザイナー。多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。「禅の庭」を通して国内外から高く評価される。芸術選奨文部大臣新人賞受賞、ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年ニューズウィーク日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。『禅僧が教える不安に負けない心の整え方』(主婦の友社)など著書多数。

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