突然の「親の葬儀」。私の家族に起きたこと、かかった費用(後編)
兄弟姉妹がいる人こそ、早めに見積もりを
こんな風にサクサク決められたのは、私が「一人トップダウン方式」を取れたから。
- 私が一人っ子である
- 母は要介護4で、私に一任
- 夫は葬儀を出した経験がなく、実子の私の方針を支持
- 親戚への相談が必要ない家風
兄弟姉妹がいる場合や、亡くなった親の配偶者の意向が強い場合などは葬儀の内容を決定するのにより時間がかかるはず。生前契約といって、生前に葬儀の内容も含めて契約する人もいます。そこまでしないまでも、「将来、どんな葬儀で親を送りたいか」「どの葬儀社に頼むか」をざっくりと考えたり、兄弟姉妹と意見をすり合わせておくといいかもしれません。
また、葬儀が終わるや否や葬儀社への支払いが発生。お布施は葬儀当日にお寺に支払わなければなりません。あらかじめ、その分のお金を確保しておくと一層安心です。
親の葬儀の算段をするというと、親に申しわけない気がするかもしれません。でも、最近は葬儀のスタイルもさまざま。通夜を行う・行わない、家族だけの密葬にする、葬儀は行わず直葬にするなどいろいろな選択肢が増えています。悔いを残さずに親を送るためにいざという時の想定をしておくのは、決して親不孝ではないと思います。
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文/鵜沢みな子
この記事は2017年2月に初回配信されました
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