
40代、このままセックスレスでは生き甲斐もない。思い切って登録した「出会い系サイト」の一部始終
ハルミさんには、「あっけらかん」という形容詞がよく合う。「出会い系サイトでたくさんの男性と出会って……本当にたくさん! 自分でもびっくりするぐらいですね」とカラッとした笑顔を見せる。そこには湿度というものがない。
生まれたときから九州在住の、現在53歳。ときおり博多弁が混ざるのも、陽気な印象を後押ししている。同郷の夫との結婚生活は、今年で26年になる。長男はすでに社会人となって大阪でひとり暮らし。現在は、夫と大学生の次男との3人暮らしだ。
まずは、出会い系を利用するようになったきっかけを振り返ってもらおう。
【40代、50代の性のリアル】#27前編
出会い系サイトに登録した理由は?「夫が応じてくれなくなったから、です」
「ずばりセックスレスです。生理以外のときも出血することってありますよね。それを理由に、夫に何度か断られたんですよ。本当にイヤだったのか、単にしたくない口実だったのかはわかりませんけど。え~!?って思いましたね。それがあるからワンオペ育児も家事も仕事もずっとがんばってこられたのに」
夫は、子育てにはまったく協力的でなかった。家事も、いえば簡単な掃除ぐらいはしてくれるが、戦力にはならない。家庭のことはすべて、ハルミさんひとりで切り盛りしてきた。
「乗り気じゃない人相手に無理やりすることもできない……これから私はどうすればいいの!?と途方に暮れましたね」
思い切って出会い系サイトに登録してはみたが、自分が何を求めているのかわからなかった。セックスさえできればいいのか、もっと違う何かを欲しているのか。
「私はそこで『わからないなら、一度やってみよう!』という性格なんですよね」
出会い系サイトやマッチングアプリの種類を問わず、新規登録をした女性には男性からのメッセージが殺到する。そのなかからハルミさんは妻子持ちの男性を選んだ。自分の家庭を壊す気はなく、相手も同じような環境であればリスクは少ないと考えた。
「最初から、会うことへの抵抗はなかったですね。私は文字のやり取りをするより、顔を見てしゃべりたいタイプ。会ってみないとわからないじゃないですか。実際会うと、みなさん立派な会社にお勤めの方ばかりで驚いちゃった。妻からセックスを拒否されて困って出会い系に……私と逆パターンの人が多かったですね」
そのような理由で出会いを求める男性が多いであろうということは察しがついた。でも女性はどうなのか。自分のような女性は少ないのではないか……と思いながらも、ハルミさんは止まらなかった。
ニーズを満たすために確立した「驚くべき戦略」。そしてやってくる「はじめての体験」
はじめての婚外セックスは、相手があっという間に終わったが悪くはなかった。帰り道、ふいに訪れた罪悪感もまたたく間に消えてしまった。当時は子どもがふたりとも小学生。帰宅するなりアレをしてコレをして……と世話に追われて、浸る時間もなかったのだ。
その後も会う男性には困らなかったが、相手をひとりに絞ったところで月に何度も会えるわけではない。何人かと並行して会いたい、しかもある程度継続して会える男性がいい。ハルミさんは自身のニーズを満たすため、みずから作戦を立てた。
「利用していたサイトでは日記を投稿する機能があって、私はそこで出会った男性たちとのことを赤裸々に書きつづっていたところ、ファンがかなりの数になったんです。日記の主である私に興味を持ってくれた男性のなかから選んで、メッセージをやり取りてから会う、という流れでした」
ハルミさんはこれを「撒き餌」のようなもの、と表現する。驚くべき行動力ですね、と筆者から伝えると、「受け身で待っていても、何もやってこないもん」と返ってきた。
セックスの仕方は、男性ごとに違う。ハルミさんは出会いを重ねるうちにはじめて“潮を吹く”という経験をした。
「驚きましたよ。刺激されているうちに身体中の水分が集まってきてオシッコが出そうだけど出ない……という状態になって、そのうち潮が出ました。相手がテクニシャンだったかどうかはわからない。吹くか吹かないかは、女性の側の成熟度にもよるのかもしれません。気持ちいい、ってわけではなかったけど」
リスクを伴わない冒険はない。これまで会ってきた中には、独占欲の強い男性もいた。ハルミさん曰く、「合コンをすればひとり勝ちするような、モテ男」だ。
■まさか、そんなことが起きるとは…?
続きを読む
【注目の記事】
- 「予約がとれないブランディングスタイリスト」が50代女性に向けて提言する「自分をもっと好きになる方法」って?
- 女性の毛髪への新アプローチ「S-DSC毛髪再生医療」とは?「毛の成長を促す起点となる細胞の一つを移植する」治療への期待を専門医に聞きました
- とにかく脚がキレイに見える!【ユニクロ】カーブパンツが話題です【40代の毎日コーデ】
- 形がきれい!合わせて着るだけで上品見えする【ユニクロ】の黒セットアップ【40代の毎日コーデ】
- 【立ったまま1分!骨盤矯正】体のねじれを整えて、垂れ下がったお尻もぷりっと丸く引き上がった【鬼軍曹ゆか様ダイエット】
- 熱中症「頭が痛くなった」はもう危険スレスレ!昨年の倍搬送されている2025年、「この梅雨明けまえがいちばん危ない」これだけの理由【専門家が解説】
- 48歳独身女性、立ち上がろうとした瞬間「あれ??」。このめまい、もしかして「更年期」なのかな?【マンガ100人の更年期R】
- 「まさか、私が乳がんに?」53歳でがん告知。抗がん剤で動けないつらい日々に、私を支えてくれたものとは
- 大人気【ユニクロ】ワイドスウェットパンツ。オシャレな人が購入しているカラーとは【40代の毎日コーデ】
- 「意地でもシミを増やさない」紫外線対策4つのポイント。「日傘だけでは不十分!?」50代美白のカリスマ美容家さきめぐ先生に聞いた
- 技アリ白Tでさりげなくお腹をカムフラージュ。Tシャツインの着こなしに抵抗がある人、必見です【40代の毎日コーデ】
- 【熱中症搬送数激増中】実は6月下旬からの「高湿度」が最も危険!「さぼると熱中症リスク激増」の意外すぎる習慣とは?
- 「私の老化度、本当に54歳ぶんなのかな?」更年期以降は全員が気にしたい「自分の生物学的年齢」を計ってみたら衝撃的すぎる結果に
- 「体温が1℃下がると太りやすくなる」問題が、更年期世代の女性にとって特に深刻なのはなぜか?「お風呂に入る前たった1分でできるヤセ習慣」とは?【石原新菜先生が解説】
- 超激務ヘアメイク藤原美智子さんが「42歳で思い切って変えたこと」その顛末は?「顔も体も片側だけ引き攣った状態になるまで」働いて
- 「更年期のあと」ってどうなりそうですか?54歳コンビが語る「ここまでは冗談みたいにしんどかったけれど」の話
- 43歳、新しい職場で心が折れた。でも、25年ぶりにピアノを弾いたら胸が熱くなって──そこから私の転機が始まった
- 更年期後に「消える症状」と「そのまま残る症状」って?7万人のデータが教えてくれる「更年期の真実と、これからの人生」
- 更年期、どうやって乗り越える?運動、食事、サプリ、そして注目成分「ゲニステイン」まで、更年期の専門医が教えます
- 今の生活が「しんどい」なら「命の前借り」をしている証拠。知らずに「疲れを溜めてしまう」生活習慣とは【医師監修】
- 【徹底検証Hip Fit】はいて1日23分、ながらで使える手軽なヒップトレーニング!SIXPADの女性向けショーツタイプEMSで「ヒップから健康」は叶う?
- 「1年で約6倍」老化スピードが速い人と遅い人、その違いは?美人女医が伝えたい老化を早める3つの原因【医師監修】