更年期世代、どうして私たちはこんなに「運動習慣」を持つことに苦労するんだろう?【高尾美穂先生の更年期の話#5】

雑誌の連載、テレビのコメント、ポッドキャスト……いつ、どこで触れても、同じようにあたたかく清々しい気持ちを受け取れる。そんな産婦人科医の高尾美穂先生に、普段からそっと心を支えてもらっている人も多いのではないでしょうか。

高尾先生をお招きして、主婦の友社の雑誌『健康』×オトナサローネ発の社会提言『アフタヌーンエイジプロジェクト』コラボレーションイベントのお話会が開催されました。

そのお話を7日連続で配信中。

 

どうして私たちはこんなに「運動習慣」を持つことに苦労するんだろう?

皆さんと一緒に考えたい、もう一つのポイントは「運動習慣」です。運動が嫌いになった人の原因は、小学校の体育だったと思いませんか?

 

逆上がりをさせられて、嫌いになったかもしれません。徒競走が嫌いだったかもしれません。運動を嫌いだった人は、運動が楽しくなかったからでしょう。いわゆる「小学校の体育」的なものではない、もっと楽しい運動があったらいいと思います。

 

たとえばダンスや武道などでしょうか。いろんな体の動きを楽しめる、フラダンスやキックボクシングなどもいいと思います。

 

医学的にも、運動習慣がある人のほうが更年期の症状が軽いのです。更年期のうつも、運動の頻度を増やすことで改善します。

 

こう話すと、次に「でもね、運動したいけれど時間がないんです」という話になります。そう、時間というものだけは、誰に対しても本当に平等です。そして過去24時間を思い起こしても、皆さん、自分のためだけに使っている時間なんてあまりないですよね。

 

もともと日本人は睡眠時間が短いのですが、さらに女性の睡眠時間は男性より短いのです。日本のように家長制度の残るような国では男性が帰宅してから女性が寝ることが多いため、女性の睡眠時間が短くなりがちです。

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お話/高尾美穂先生

産婦人科専門医。女性のための統合ヘルスクリニック イーク表参道副院長。医学博士。スポーツドクター。ヨガドクター。東京慈恵会医科大学大学院修了。同大学付属病院産婦人科助教を経て2013年より現職。

 

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