【人生相談・アンナ流】飲酒運転を繰り返すクズ夫。離婚の決断をするためには?

2023.10.29 WORK

時代にこびることなく、いつでも自分の思いを貫いて生きてきた梅宮アンナさん。オトナサローネのインタビュー記事『梅宮アンナが赤裸々に語る「娘の不登校体験」。すべての親を励ましたい、私たちは大丈夫だって』には「いちばん聞きたかった『大丈夫』という言葉がうれしかった」「わが家もなんとかなるかもしれないと勇気が出ました」など、たくさんの声が集まりました。

 

そんなアンナさんに、40代50代働く読者のみなさんから寄せられたお悩みを相談します。今回の相談は「離婚に踏み切れない」女性の悩み。

【人生相談・アンナ流】#3

相談/飲酒運転する夫、留年寸前の息子。話し合いもできず、私も揺れる。離婚の決断をすべきなのだろうけれど

53歳フルタイム勤務の会社員です。飲酒運転を繰り返す夫と離婚したいけれど、思い切れない自分にうんざりしています。

 

夫は家事分担も一切せず、フルタイムで働く私は余裕のなさのあまり2人の息子たちにきつく当たってきました。手を上げることもありましたが、夫は目の前で私と息子が殴り合いをしていても我関せずでした。

 

飲酒運転を繰り返す夫にイライラしすぎて、同じ敷地内に暮らす親の家へ移ってもらって別居しましたが、半年もしたら勝手に戻ってきました。そればかりか下の子を車に乗せて飲酒運転、さすがに離婚を切り出したのですが、そもそも話に応じません。また私も周囲に「離婚しても大変よ」と説得されて気持ちがブレて、なあなあになってしまいました。

 

そうこうするうち下の息子が高校に進学し、私に暴言・暴力をふるうようになりました。しかも遅刻ざんまいで、高校はおそらく中退になるでしょう。こんな状態になっているのに夫とは一切何の話もできず、ずるずると日が過ぎていきます。

 

自分で自分の人生のかじを取るには自分が離婚を決断しなければと思うのですが、思えば思うほど自分に自信がなく、何もできないでいます。どうすれば自分が変わり、決断して前に進めるでしょうか。

 

アンナさんの答え/「人としてのモラル」だけ考えてみて。離婚は恥ずかしいことではありません

働いていて、収入があるんですよね。答えは一つしかないことはわかっていると思いますが、改めて私からも言いますね。

 

飲酒運転をする人って、人間的にモラルも何も持っていません。仮に他人の命を奪うことになったら、どんなことになるか。ましてや子どもを乗せてだなんて。そんな人に悩まされずに自分の人生を送ったほうがいい。数々の芸能人を見てきた私に言わせると、酒乱は治りません。そもそも私は飲む人が嫌いですが、お酒を飲んだあとに運転代行も使えるのに、それをしないということは反社会的な性質の人間だということです。その人と一緒にいるということは、あなたもそうした行為に遠巻きに加担しているのだ、そのくらいに思ってもいい。

 

子どもが荒れてしまったのも、もしかしたら長い間親のいざこざを見たことで壊れかけているのかもしれません。子どもは夫婦のけんかを見ているだけで傷つきます。そういう姿を見せるくらいなら、離婚しないとならない。

 

私も娘が生まれてすぐに離婚しました。すごくけんかが多かったのですが、ある日娘を抱っこしながら文句を言ったら、抱っこしたままで殴られたから。娘は何が起きているかわからないからキャッキャ喜びました。でも、もう少し大きくなれば娘にはママが殴られていることがわかるだろうから、絶対にそんな姿を見せてはならない。なので離婚を急ぎました。

 

「家庭内別居」は助けにならない。環境を一気に変えて、遠くへの引っ越しも有効

別居ではなく、籍を抜いて、距離を離さないとダメです。息子さんとの関係改善はそれからです。夫より息子さんと関わる時間のほうがこれからはるかに長いんです。私が離婚したのも、これから娘を育てていく長い長い時間を考えると夫とけんかする時間が邪魔だったからです。

 

経済的自立がすぐにはできない女性ならステップを考えないとなりませんが、収入があるなら子どものために一気に離れて、自分の稼ぎで暮らしていってはと思います。私も仕事をしていたからすぐ離婚を思い切りましたが、相手だけでなく両家の親も大反対でした。慰謝料も何ももらわず、むしろ払ってでも別れてほしかったのに、それでも1年かかりました。結婚するより離婚するほうが大変というのは本当で、10倍大変でした。

 

周囲に思いとどまるよう説得されたとのことですが、世の中は離婚に対してネガティブに思いすぎだと感じます。離婚=不幸みたいに思ってるでしょ。父、梅宮辰夫も離婚には反対で、「あれだけ世間の注目を浴びたんだから、ご祝儀泥棒って言われちゃう。我慢しろ」って。でも、私は離婚して楽しいことしかなかったですよ、そもそも結婚が間違いだったことに気づくのが遅すぎたんだけどね、みんな反対してたのに。

 

いまお住まいの地域を離れることも考えてみてください。私、父と一緒に真鶴に住んでいた時期がありますが、ご近所にやっぱり娘の離婚を恥じているご家庭がありました。うわさもすごいし。少なくとも東京の都心部だとそういうあつれきはないですし、どの地方でも都市部ほどそのようなストレスが減りますので、地域を離れて環境を変えることも考えてください。

 

聞く限り、この先最悪なことしか待ってないでしょ、どれだけ迷惑かけられるのって。でも、わかります、なかなか捨てられないんですよね。長く一緒にいたなら情もあるでしょうし、頭ではわかってても心がついていかないんじゃないかな。こうして相談しているのも、答えが欲しいのではなくて、聞いてほしいんだよね。頭ではわかってるでしょう? 私が言えるのは、離婚したほうがいいってことだけ。離婚したら楽しいですよ、だってもう悩まなくて済むんだもん。自分が好きなように生きたほうが楽しいと思いますよ!

 

【編集部より】

子どもの反抗期、不登校。離婚や別居。不倫、恋愛。親との関係。お金、仕事、ファッション。

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