実は10万使ってなくても「医療費控除」ができる?1円でも使ったら絶対知っておくべき知恵(後編)
(本記事は2019年11月初出の記事に2023年8月加筆修正を行いました)
会社員でも主婦でも学生でも、確定申告について少し理解しておけば、いざというときに安心です。今回は「医療費控除」を紹介します。後編です。
<<この記事の前編:そもそも「控除」とは何なのか。知っているようで知らない基本
意外に知らない!「10万円なくても医療費控除」が使える例
収入が少なかった人は、10万円分の医療費がなくとも、医療費控除を受けることができます。
具体的には、所得が200万円未満なら、所得の5%を超えた部分を所得から控除できます。
例えば、パートとして働いていて、年収が150万円なら、給与所得は95万円になります(給与所得の計算は、やや難しいので割愛)。
95万円の5%は、47,500円です。医療費が47,500円以上あれば、医療費控除が受けられます。医療費が5万円あれば、2,500円を給与所得から控除できます。
もし、収入が少なければ、勤務先から1月にもらえる源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」を見て(これが給与所得になります)、その5%と医療費の合計を比較してみましょう。医療費のほうが多ければ、確定申告で所得税が還付になります。
▶確定申告のときの手続は?
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