【後編】更年期世代は「目の見えにくさ」放置は厳禁! 40歳以上の5%が目の病気を抱えている!!
Q.目の見えにくさへのセルフケアを教えてください
【 A 】
目の見えにくさにはいくつかの原因がありますが、自宅でできる簡単なセルフケアがあります。それでは、具体的な方法をいくつかご紹介しますね。
目の乾燥対策
更年期によく見られる「ドライシンドローム」が、目の乾燥を助長する可能性があります。そのため、目の乾燥には防腐剤無添加の人工涙液を頻繁に点眼することが有効です。また、加湿器を使って室内の湿度を保つこともおすすめです。
ドライシンドロームは目だけでなく、口や膣、皮膚も乾燥します。悪化させないためにも、全身的なケアが必要です。
無糖ガムや水分摂取で口の乾燥を防ぎ、保湿クリームで皮膚をケアすることが効果的です。食生活の改善や適度な運動も、全体の乾燥対策に役立ちますよ。
目を温める
目の周りの筋肉をほぐすことで、目の疲れがとれます。
具体的な方法としては、タオルを水で濡らし、電子レンジ(500Wの場合)で40秒程度温めてから目にあてると効果的です。
また、市販の使い捨てホットアイマスク、たとえば「めぐりズム」も手軽でおすすめですよ。
漢方薬を飲む
症状が更年期障害に起因する場合、漢方薬が有効です。
漢方薬は体質から改善するため、更年期障害による目の症状にも効果が期待できます。
更年期の目の見えにくさには、以下のような作用を持つ漢方薬を選びます。
・視神経の機能を保護する
・水分代謝を改善し、眼圧を安定させる
・水分の循環をよくして目に潤いを与え、目の乾燥を防ぐ
・目に栄養を届けて加齢によるピントの調節機能を回復する
・血流をよくして目の周りの筋肉をゆるめたり、疲れを軽減したりする
<目の見えにくさにおすすめの漢方薬>
四物湯(しもつとう)
皮膚の乾燥や色艶が悪い方にも向いています。血によって運ばれる栄養分を補い、からだに潤いを与えます。
杞菊地黄丸(こぎくぢおうがん)
加齢による機能の低下、めまい、耳鳴り、難聴などに。肝と腎を補い、目のかすみや疲れ目も改善します。
漢方薬を選ぶときの大切な要素は、個々の体調や体質に適しているかどうかです。
合わない場合、効果が出ないだけでなく、副作用のリスクもあります。
どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。
「あんしん漢方」などのAI(人工知能)を活用したオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
「オンライン個別相談」を利用すれば、漢方のプロが個人に効く漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。
相談もスマホで完結しますので、対面では話しにくい悩みも気軽に相談できますよ。
●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
健康な目で、更年期を乗り越えよう!
更年期の目の見えにくさは、放置するのは危険です。とくに緑内障は、早期発見と治療が必要です。症状が軽くても、定期的な検査を受けましょう。自分自身の体調や症状に合わせて、目の健康に対する適切なケアを行いましょう!
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学) 神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
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