8.51%が感じた【うつ・不安】は「更年期の始まりのサイン」。うつ病?848人の体験談

仕事中、突然不安に……働く女性のつらさ

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「2か所の職場で働いていた49歳のとき、繁忙期の職場に戻ったときにものすごく不安な気持ちに襲われました。今まではそんなことなかったし、ちょうどコロナワクチンを打ったあとなので体が疲れやすかったりするのはワクチンの影響なのかなと思ったり。冬なのに寒いところから暖かいところに入ると滝汗が出るし、更年期かと。仕事中ドキドキするのは困りました」(50歳/関東)

 

「46歳、先輩にアドバイスをもらっている際、いつものように相づちを打っているつもりが、涙がにじんで耐えられなくなることがありました。先輩にも最近表情がさえなく見えると心配され、更年期かもよと言ってもらいました。クリニックに相談に行きましたが、妊婦さんであふれているところばかりで、待ち時間もつらくて心も折れる……。ホルモン値を測ってくれるクリニックにたどり着くのに1年かかりました」(55歳/中国)

 

「去年から、これまでやっていた仕事が思うようにこなせないと感じるように。段取りが組めない、優先順位が決められないなど。なにが原因なのか、なに科に受診すればいいのかわかりません。会社へにもなんと言えばいいんでしょうか」(46歳/関東)

 

 

 

気分の落ち込み以外にも更年期症状は人それぞれで、その症状が病気なのか、更年期症状なのか判断に迷った、更年期なのか病気なのかわからないのが不安だったという声が多くありました。

また、もともとうつ病を患っていたので、「更年期症状のうつ症状なのかはわからないけれど、48歳のとき、うつでどん底状態だった」(55歳/関東)という方も。

 

うつ病とは、脳内の神経伝達物質「セロトニン」「ノルアドレナリン」が減ってしまう病気だと考えられています。これらの神経伝達物質は精神を安定させたり、やる気を起こさせたりするものなので、減少すると無気力で憂うつな状態になってしまいます。

ですから、うつ病は決して怠けているわけでも、気の持ちようで何とかなるものでもありません。しかも、うつ病は日本人の約15人に1人が一生のうちにかかるという非常にありふれた病気です。早めに適切な治療を受けることが必要です。

うつ病の治療には、落ち込んだ気分を和らげ、睡眠リズムを改善する効果をもつ抗うつ薬を中心に、必要に応じて不安感を和らげる抗不安薬なども使われます

 

ホットフラッシュや月経の変化などほかの更年期障害の症状がある場合は、まずは婦人科を受診してみましょう。更年期障害の治療でなかなかよくならない場合は、婦人科のセカンドオピニオンを訪ねてみるのもひとつの手です。「憂うつ、不安、くよくよ」が緩和しないときは、うつ病の可能性も考えてみるとよいでしょう。

医療機関を受診すべきかどうかわからないときは、地域の保健所や保健センター、都道府県・指定都市に設置されている精神保健福祉センターの相談窓口を利用する方法もありますよ。

厚生労働省「こころもメンテしよう」

次回は、「イライラ」について取材します

▶▶【更年期の始まり】848人中7.71%が「イライラ」から感じた【体験談集】

 

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