【手指の痛み】40代でも発症?更年期と関節痛、実は深~い関係アリだった
「先生また間違えた!」ピアノ教師を襲う手指の痛み
ピアノ講師のアキコさん(47歳)は、陽気で優しく子どもたちに大人気。
ですが、人知れず悩みをかかえていました。
「最近、手指の痛みがひどくて満足にピアノを弾くことができません。とくに、手指の第一関節の痛みが強くて……」
確かに、アキコさんの指の動きには今までのようなスムーズさがありません。
「子どもたちと連弾するときにも、私がうまく弾けなかったり、つっかえたりして……だんだん指導にも悪影響が出てきています」
「手指がうまく使えない」不安と恐怖が襲ってくる
アキコさんの手指の痛みは悪化する一方でした。
「レッスンが終わると手指が痛くて家事や書類作業もほとんどできません。 なにより、大事な商売道具の手が使えなくなるのでは…と思うと不安でたまりません」
悩んだ末に、ピアノ教室をしばらくお休みすることにしたアキコさん。
「痛みだけでなく子どもたちに会えない寂しさもつらくて、心がぽっきりと折れてしまいそうです」
女性ホルモンの減少は関節にも影響する!
女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは、骨の新陳代謝に関わっており、関節軟骨や腱の保護作用もあるとされています。
更年期は、エストロゲンが急激に減少するため、骨や関節を健康な状態に保つことができなくなり、手指の痛みや腫れを生じやすくなると考えられているのです。
また、手指の痛みは関節リウマチが原因の可能性もあります。関節リウマチも女性に多い疾患です。
手指の痛みや違和感が続く場合は、悪化する前に早めに整形外科を受診するようにしましょう。
▶つづきの【後編】はこちら
更年期の手指の痛みにおすすめな漢方薬などについてお伝えします。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所員を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。現在も漢方調剤薬局で薬剤師として在勤しながら「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
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