49歳のある朝、目覚めたら指が動かない!ばね指でもリウマチでもないなら更年期?【100人の更年期#98】前編

乳がんの手術後から指に痛みが。手術の影響かと思ったら実は…

私が初めて更年期の影響と思われる体の異変を感じたのは、49歳でした。この年、私は乳がんで乳房の全摘手術をしました。手術の半年前にがん検診を受けたばかりで、そのときは異常なしだったので驚きました。

 

がん検診から数カ月経ったある日、乳首のあたりから血が混じった透明な分泌液が出始めたので、自宅近くの病院で診てもらいました。結果、多少の心配事項はあるものの緊急性はなしと診断されました。担当医から「念のため、もっと大きな病院で診てもらってください」と言われて総合病院へ行き、そこでの検査で悪性の乳がんが見つかり、全摘手術となりました。

 

その手術からしばらく経ったある日の朝。

起きたら指の関節がこわばっていて、まったく動かなくなっていました。力を入れることすらできないんです。これまで経験したことがない指の変化に、恐怖を覚えました。乳がんの手術をした後だったため「手術で神経が傷ついたのかも?」と思った私は、すぐに手術をした総合病院へ行きました。

 

検査の結果、手術と指のこわばりの因果関係は見つかりませんでした。続けて院内の整形外科で診てもらいましたが、やはり明確な原因は見つかりませんでした。先生は最初、ばね指という指が伸びなくなる病気を疑っていましたが、違ったそうです。リウマチにも似ている症状なのでリウマチ科でも検査しましたが、リウマチでもありませんでした。

 

一通りの検査の後、整形外科の先生から更年期の可能性を指摘されました。更年期に、関節痛の症状が出ることがあるそうです。言われてみれば、指先のこわばりを気にしている同じ年の女友達や同僚がいます。私はこのとき、自分も更年期世代になったんだと自覚しました。

 

更年期の症状となれば、一般的にはHRT(ホルモン補充療法)という治療方法がありますが、乳がんの経験者にはリスクがあるそうで*、治療ではなく痛み止めの薬を飲みながら経過観察することになりました。

*HRTと乳がんの関係性については諸説あります

 

 

心臓が飛び出そうなほどの動悸が原因で会社を退職

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それから毎朝、指のこわばりと痛みが出るようになりました。さらに、別の更年期らしき症状があらわれ始めました。まずはホットフラッシュ。なんの前触れもなく、あるとき突然、大量に汗が出ます。

 

次に始まったのが、動悸です。これもあるとき突然始まり、心臓が飛び出すんじゃないかと思うくらいバクバク鳴りだすんです。通勤中、電車に乗っているときに始まると、一駅ごとに降りてベンチで休まなければいけませんでした。動悸のつらさに加えて、駅のホームで心臓を押さえて苦しむ私を周りの人が心配したり、駅員さんを呼んだりしてくれることが申し訳なくなり、ついに会社を辞めてしまいました。このとき私は50歳になったころで、乳がん手術から約1年が経っていました。

 

つづき▶退職したあとに、指のこわばりや動悸に改善はあったのか? どんな治療をしたの?__【後編】はこちらから読む

 

 

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